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マネキネコ(ゲームレビュー)

同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。

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制作:くらげの帰り道
ジャンル:短編ノベル


とあるソーシャルゲーム「アイドル★STORM」の登場アイドルユニット・SEASONSは、自分たちが出演するソシャゲがサービス終了することを知り、戦々恐々としていた。

しかし、ユニットメンバーの一人・三条秋彦はこう言い放つ……。
「このゲーム……アイストは欠点だらけです!」


(制作サイトより引用)


最近のアイドル物ソーシャルゲーム…多過ぎだよ!

前にも感想を書いた、『男四人が打ち切り回避について~』にタイトルが良く似てますが、それもそのはず、同じ制作者様による短編ゲームです・
(前作:『男四人が打ち切り回避について本気出して考えてみた。』のレビューはこちら。)

前作の『打ち切り回避』の方では、少年スポーツ物漫画における「あるある」ネタ連発と、打ち切り寸前作品の登場人物が自虐を織り交ぜながら放つメタい発言が笑いを誘う作品でしたが……


今作に出てくる女性向けソシャゲ・アイストは、正直シャレにならないレベルの欠点オンパレードなゲームです。
まだ打ち切り回避の余地があった少年漫画とは比べものにならない程、酷いです。(むしろクソゲー、あるいはムリゲー)

本編をプレイすれば分かる話なのですが、課金した分の「旨み」が存在しないソーシャルゲームはソーシャルゲーム足り得るのだろうか…?

ちょっと前にも、とあるソシャゲでのガチャのレア確率が0.00083%だということで話題にもなっていたので、ある意味タイムリーなテーマのゲームかもしれません。

とりあえずガチャ必須のアイドルソシャゲは、もうちょっとキャラクター性と追加シナリオを充実させてほしい…というのが、本作をプレイしている最中の私の本音でした。


アイドル物のソシャゲ多いよなぁ、と最近特にそう思う方にお勧めの短編ノベルゲームでした。

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ここでは、私が割と気に入っている、短編ノベルゲームについてのみっじかい感想をぺぺっと書き散らしたものが置いてあります。


◆七月革命

制作:晴好雨奇一丁目
ジャンル:学園短編ノベル

3~5分ほどで読み終わる、超短編ノベルゲーム。
教室にクーラーが無い→じゃあ革命を起こせばいいじゃない! そういうお話。

夏らし~い、ビビッドカラーな画面がとても華やか。カラフルな、ミライ川のキャラデザが活発そうな色遣いで、可愛いですね。

短めながら、立ち絵が豊富で演出がやたら凄い(語彙少)ゲームとなっております。
立ち絵がすかさず横へひゅんっとスライドしたり、トコトコ歩きだしたり画面から一度も目が離せません。

短い話の中に、四コマ漫画的な起承転結がしっかり在って、最後のオチも絶妙です。最後のタイトル演出、最高です。

夏らしさをビシビシと感じる、コメディノベルゲームでした。短くさくっと遊べるので、忙しい方にもオススメですよ。


◆夜蝶綺譚
制作:ZIGZAG
ジャンル:ゴシック短編ビジュアルノベル(流血描写・性的倒錯表現あり)
※対象年齢:15推


記憶を失った世良薫は、森の中に佇む奇妙な洋館を訪れる。
館の管理者である黒服の少年に案内され、長い螺旋階段を下りた地下室。
そこに真っ白な子供がいた。
紅い瞳に白い肌―――息が止まるほど美しい【少女】
彼女の退屈を紛らわせる事が世良の仕事だという。
その場で童話を読み聞かせ、無事に仕事を終えた世良に、黒服の少年は告げた。
彼女は【蝶憑き】であり、世良は蝶憑きに捧げるために館に招かれた【贄】であると。


(制作サイトより引用)

ZIGZAG作品の中で、一番好きな作品かもしれません。

白と黒、二色で統一されたモノトーンの世界で一際輝く、『蝶憑き』の「チョウ」。
あまりにも美しい彼女に惹かれる世良、そして唯一すべての真実を知っている夜。
奇妙に均衡を保っていた、この三人の関係が物語最終日に怒涛のように崩壊していく様は、見ていて悲しいながらも美しいです。

グラフィックと文章による、ミスリードの二段構えにはやられました。こ、こんなん騙されるしかないじゃない…!
頽廃的な、ダークファンタジーがお好きな方に、特にオススメできると思います。良作。

◆40日40夜の雨

制作:ZIGZAG
ジャンル:掌編ビジュアルノベル 終末ファンタジー


40日40夜の雨の中 ふたりは出会った
空色の目をした少女とブリキの兵士の物語


(制作サイトより引用)

終末ファンタジー、と銘打っているように、ラストは世界が終わります。
つまりはそういうことです。
40日40夜、という言葉だけでも、察しの良い方は話のオチにすぐピンとくるかもしれません。
灰色の街に、毎日降り注ぐ雨と、雨に打たれている美しい少女。このシーンからすぐに物語に惹き込まれます。

例え結末が分かっても、心を失くしたブリキと優しいキリエの、心温まる交流に癒されてしまいます。
その分、やがて訪れてしまう平和の終結との激しい落差に読みながら落ち込んでしまうことになるのですが…!

エンドロール最後の一枚絵に、胸を締め付けられそうに。
残酷ながらも、とても美しい終末ファンタジー。雰囲気がとても良いので、気になったなら是非プレイしてみてください。

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制作:offoffo
ジャンル:ホラーサスペンス風味の口説かれゲー
選択肢無し・女性向け


ああ、また

こんなのだめ

リセット


(制作サイトより引用)


乙女ゲームっぽい雰囲気の、短編サスペンスゲームということで、ダウンロードさせて頂きました。

最初にゲームを始めようとしたら、主人公にデフォ名がなくて、ちょっとビックリ。
自分は、乙女ゲームをプレイする時は、ヒロインのデフォ名をありがたくそのまま使う派の人なんで、この仕様には少々戸惑いました。

でも一応、自分の本名を入力して、気を取り直してプレイ。


初めて、本名でゲームをプレイしたのですが、それがなかなか小っ恥ずかしいことを知りました…ハイ。作中のキャラに本名を呼ばれる、こそばゆい感覚を味わいつつ、

「でも、イケメンに名前を呼ばれるのもなかなかエエのう」と気持ち悪い感想を抱きながらプレイしていると、

直後に、恥ずかしさも一気に忘れる程の衝撃が待ち受けておりました…。


それからはもう……あとはもう、一気に引き込まれていくだけでしたね。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、この作品の面白さは2周目からが本番、と言えます。


演出面では、アニメーション効果の加工が素晴らしい。特に、映画のフイルムのようなゲームウィンドウが横にスーッとスライドする演出や、キャラクターの細かい表情差分、目パチアニメなど、細部までよく作り込まれています。

offoffoさんの作品は相変わらず、ゲーム中のイラストがどれも超美麗なため、いつまでもずーっと眺めていたくなる…。


「Reset→Move」というタイトルが、このゲームの全てを表しているように思えますね。

真相が一体どういうことなのかを、プレイヤー自身の思考に委ねていく、どこか不透明な雰囲気がとても気に入りました。

もしも、「Reset」がそのまま「やり直し」を意味しているのだとしたら、「Move」はひょっとしたら[平行世界へ、横すべり(スライド)して移動]ということを表しているのかもしれないな、と考えてみたり。

全クリ後に見れる、「あとがき」の最後の一文から察するに、プレイヤーの名前入力にも意味があるようで。ゲームの雰囲気をじっくり味わうためにも、主人公の名前を設定する時は本名の入力をお勧めします。


それにしても、[歪みきった愛情を飼い主に向けている、心の病んだペットたちの殺し合い]にいつも巻き込まれる「私」がやたら哀れ過ぎる。

[奴らの噛みつき合い]は、下手したら永久に終わらなさそうで、滅茶苦茶怖いですね…。


ヤンデレイケメンキャラが堪能できる、乙女ゲーム風ホラーサスペンス。
短いながらも、最初から最後まで楽しめる作品でした。オススメ。

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制作:Tears Lab.
ジャンル:恋愛サウンドノベル



最近私には、気になる人がいる。
それは同じ会社の“非常口さん”。


分岐無しの一本道サウンドノベル。
恋愛モノの短編です。プレイ時間二十分程度。
ネタゲーかと思いきや、女の子の恋する気持ちがぎゅっと詰まってます。
どこにでもありそうな、ここにしかないお話。


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました)

主人公が恋する相手の立ち絵が、非常口のピクトグラムという、ものすごくインパクトのあるサムネイルに惹かれてダウンロードして、プレイしてみました。

主人公は非常口 進(ひじょうぐち すすむ)という上司(見た目はピクトグラム)に想いを寄せる女の子。
ただ非常口さんを遠くから眺めているだけで満足していた主人公ですが、ある日とあるきっかけから彼に近付くことになります。

非常口さんの立ち絵が奇抜なこと以外は、本編の内容は割と普通で、とても爽やかな雰囲気の恋愛サウンドノベルとなっております。
それでも、スチルの中に非常口さんがチラリと現れる度に、画面のシュールさに何度か吹いてしまうんですが(笑)

主人公の恋する相手、非常口さんについての「…足が長くてスラッとしてる」「丸みを帯びていて…」「なのに、今にも走り出しそうな…」という描写に、制作者の筆の上手さが垣間見えます。
主人公と同じ目線で読み進めるうちに、彼の走る姿がだんだんかっこよく見えてくる、圧倒的文章力。正直、尊敬します。

実際、非常口さんの紳士的な態度や人柄はとても素敵で、こんな上司がいる職場で働けたらいいだろうなあと思えます。

また、主人公の恋に純情な姿や仕事に対しての真摯な態度には、とても好感が持てましたし、いつも恋の相談に乗ってくれて、ちゃんと主人公の背中を押してくれる槇さんのかっこ良さには痺れます。

素敵な人に片思いをする女の子の、もどかしい気持ちを抱えながらもきらきらしている、甘酸っぱい「恋」の感情が丁寧に描かれたシナリオに好印象を持ちました。

一見、ネタゲー風ですが、完成度の高い短編ノベルゲームでした。興味を持った方は、是非プレイしてみてください。

ふりーむ! の「非常口さんと恋する女の子」ダウンロードページはこちら

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制作:くらげのかえり道


放課後部室に集まった部員たちは、主役の小鳥遊から自分たちが活躍する漫画「BLOCK!」が打ち切り寸前であることを知らされる。

キャラクターにとって連載終了は死んだも同然!
何とか打ち切りを阻止すべく、漫画内で緊急会議が開かれた!


四人の男たちは、「BLOCK!」の打ち切りを回避することが出来るのか!?


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました)

少年漫画、もしくはスポーツ漫画(?)あるあるについてのゲームということなので、気になってプレイさせていただきました。

登場人物たち全員が自分が漫画の中のキャラクターであることを自覚しており、作品の打ち切りは彼ら自身の死にも等しい、ということで打ち切り回避の方法に頭を悩ませるという設定は何気に新鮮な気がします。


スポーツが題材の漫画のはずなのに、まだ他校との試合シーンが無いせいでストーリーの盛り上がりに欠け、作品の掲載順位は落ちるばかり。
テコ入れにはライバル的立ち位置の新キャラの存在が不可欠であると主張したり、いっそホスト風のカラー扉絵を掲載してはどうかなど、小鳥遊たちの議論が繰り広げられます。

しかし、作品が扱っているのがマイナーかつ地味な競技であるせいで、魅力を上手く伝えきれないなど、作中の彼らや作者にとっては死活問題を抱えた連載の現状。
[第一話以降、自然とフェードアウトしていく女子マネージャー]や、[データ収集キャラのかませ臭]など、思わず「ありそう(笑)」と頷いてしまうようなネタが面白かったです。


漫画の連載が終われば、読者は勝手にキャラクターたちのその後を思い描いたりするでしょうが、作中のキャラたちからすれば、彼らの存在意義は連載終了と同時に消えて、それっきりなんでしょうね。
「連載終了は死んだも同然」という、彼らの発した一言はなかなかヘビーな意味を含んでいそうです。


早くもあっさり打ち切られた漫画も悲しいのですが、長くダラダラと続いてしまっている漫画も受け入れ難い。
漫画の世界ではよくありがちなことですが、そう考えるとなんだか切なくなってしまいます。

少年漫画のあるあるについて議論する、というコンセプトはかなり面白いと思うので、できればもう少しネタを多めにして欲しかったです。

サクッと遊べる内容のゲームなので、興味のある方は是非プレイしてみてください。

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制作:Tears Lab.
ジャンル:年末年始おこたノベル


セラとウタノという男女二人がおこたであれやこれやしながら
年末年始を過ごすという、
読むだけの一本道ノベル。微糖。


年末年始のどこかのんびりした雰囲気をお楽しみ頂ければ幸いです。


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました)

セラという名前の女性とウタノという名前の男性の二人が、年末年始をのんびりと過ごす様子を眺めるノベルゲームです。

大きなストーリー展開は特に無く、基本は二人の、ゆるくも味のある楽しい会話を読むだけの作品となっています。
度々文章の合間に挟まれる、ちょっとしたクイズや小ネタ、あるあるネタも上手い具合に味を出ています。


どうやら友達以上、恋人未満という雰囲気の二人の甘過ぎない絶妙な距離感の、可愛らしい二人の関係に和みました。
会話の様子を見ていると、二人がどれだけ似た者同士なのかを窺い知ることができます。気の置けない関係の二人が、ゆっくりおこたに入って年明けを迎えるのっていいですよね。

本作の大きな特徴としてはBGMとSE(効果音)の演出の上手さでしょうか。
布団乾燥機の音、カップラーメンにお湯を注ぐ音、紙を触った時の音など日々の生活にありふれているたくさんの小さな音を聞いていると、暖かな空間に居るような気分になります。
布団乾燥機の音がBGMになっているのは確かに斬新かもしれません。


オチの二人の反応に、とてもきゅんきゅんしました。なんてお似合いな二人なんだ!

のんびりほのぼのな短編ノベルゲームがお好きな方は、是非。


「セラとウタノのゆく年くる年」のゲームダウンロードページはこちら

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制作:小豆クリーニング


「知ってる? 夜の教室には天使が居て、
  片想いの恋を叶えてくれるんだって――」
夜の学校を舞台に繰り広げられる天使と子羊の
少し不思議な青春ドラマです。


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました)

 「ほん呪!」と「さつきとショーコ」でお馴染みの小豆クリーニングさんのノベルゲームです。
本作はどうやら「シナリオの鉄人」(決められた素材と立ち絵、音楽のみでゲームを作る企画)に参加する予定だった作品だそうで、それで女子キャラの見た目が「シナリオの鉄人」のあの二人に似せて描かれているようです。

個人的には笑いアリ感動アリで、最後には心温まる良作だと思うので紹介しようと思います。

ただし! 下ネタが苦手な方はプレイするとき要注意!
ポロリ(男)もあるよ!!



主人公は学校にいる天使(見た目は女子高生)で、彼女の役目は学生達の恋を成就させること。
久々の恋愛成就の仕事のため教室に現れた彼女ですが、その恋を叶えさせる対象はなんと変態な用務員の男(三十代)だった。
しかし、相手がいくら変態であろうと職務を全うしなければならない主人公はとにかく、女子高生の安達ヶ原友美恵に片思いをする用務員の恋をサポートすることに。

プレイしていて思ったのは「下ネタがえらくヘビーだなあ」ということです(笑)
明らかに同じ制作者の作品である「ほん呪!」シリーズより下ネタが多分に盛り込まれています。

直接的な表現をしていない分、いろいろとヤバいことになってて笑えました。いや、亀とゾウの画像はアウトだ!(笑)

前半は用務員(ロリコン)の変態的な性癖暴露の応酬に圧倒されてしまい、「このゲームは本当に全年齢向けでいいのかー!?」とツッコみたくて仕方なかったです。

仮にも主要キャラである用務員の××××シーンが出てきた時には、あまりの衝撃に笑いすぎて鼻水が噴き出てしまった。これ、実際現実で普通の女の子が見てしまった日には軽くトラウマになるんじゃなかろうか……


さて、全体的にはコメディチックに進む本編ですが、時折シリアスなエピソードも間に挿入されます。シナリオの中での、笑いとシリアスの緩急のつけ方が上手いなぁと読みながら感じました。

用務員が無事に安達ヶ原に告白できるように手伝う主人公ですが、彼女は様々な暗い苦悩を心の中に抱えています。
いつ終わるかも分からない天使としての役目に対する不安と葛藤、苛立ちや嫉妬に押し潰されそうになりながらも、やがて用務員の言動に救われていく彼女の心情描写が丁寧で良かった。
そしてじんわりと来るちょっとした感動の展開に、スカッとさせてくれるラスト。


笑いの中の感動、シリアスの中の笑いをちゃんと両立できている作品でした。
そこまで長い内容ではないので、面白いノベルゲームを楽しんでみたい方は気軽にプレイしてみてください。


ふりーむ! の「ベルリン教室」ダウンロードページはこちら


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制作:non color18歳未満の方の閲覧不可
ジャンル:六畳一間短編ノベル

15歳以上推奨

「彼と彼女と彼女の忠義」作品ページ


主人公、貫太郎の生活は困窮している。

ある日、ネコにつまずいて、
六畳一間に帰ってみると、
見知らぬ人が立っていることに
気付いた。


(制作サイトより引用)

個人的にとても気に入っているサウンドノベルゲームです。
全体的にユーモラスさが存分に散りばめられた作品となっており、セリフや文章の一つ一つに制作者のセンスが光るものがあり、最後までしっかり楽しむことが出来ることができます。

本作の主な特徴としては、文章が「柱」、「ト書き」、「セリフ」のみで構成された、ドラマなどの台本と同じような書かれ方をしていることでしょうか。
とにかく、話も会話もテンポ良く進む進む。


ちなみにヒロイン(?)のみフルボイスとなっており、落ち着いた可愛らしい声がキャラによく合っていると思いました。ネコのセリフを可愛く読み上げてくれます。


貧乏生活をしている主人公・貫太郎と、貫太郎に助けられた為に彼に忠義を尽くそうとする「ネコ」の少女の二人の、なかなか愉快な、なんてことのないやり取りを淡々と描くストーリー。

ネコがクロスワードパズルを真剣に解いたり、二人でなぜかパンツについて議論したり、「史上最強の敵」についての見解、「ラン子ちゃん」に嫉妬するネコの発言などなど、ゆるゆるとしたシュールギャグが飛び交います。


ネコは基本落ち着いたキャラなのですが、時には奇妙にはしゃいでみたり、理屈っぽく彼女独自の「猫としての」持論を説いたりする面白い娘になっております。
彼女の「いけませんね」といった言い回しが理屈っぽい感じがして良いですね。
対する貫太郎は終始ずっとネコに無関心を貫き通していて、そこがまた笑いを誘います。

最後のオチは恐らく、好みが分かれるところでしょうが、私はあっけらかんとしつつも意味深長なあの〆はイイなと感じました。


テンポ良く読める、不思議な雰囲気のショートコメディーノベルでした。
興味を持ったなら、是非、プレイしてみてください。

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制作:Mole Waltz
ジャンル:デジタルノベル(選択肢無し)


八百屋の息子である新三郎は、
成績普通、運動神経普通、性格は良し。

普通の中学生だった新三郎が、転入して来た
左手小指の無い少女、清未と接する事で
奇妙に発展して行く奇妙な物語。


(制作サイトより引用)


どうやら、この作品も2008年に公開されたものらしいのですが…。
2月(というかつい最近)、ふりーむ! に登録されていたのを見つけたので、即ダウンロードさせていただきました。

とあるレビューサイトさんなどでも紹介されているのを見たことがあり、それで、この作品タイトルだけは知っていたのです。
遊んでみた結果、これはいろんな意味でとんでもないゲームだな、としみじみ思ってしまう、そんな作品でした…。

この作品に対する私の第一印象は、実にシュールだなぁ、ということです。
ラブコメというにはあまりに表現があっさりしているし、しかしブラックユーモアかと言われればそれにしてはストーリーが重くありません。
やはり本作は、『奇妙な少女・清未と新三郎の関係を淡々と描く、ちょっと不思議な恋愛物』と言えば一番それらしいと思います。


ゲームの最初から最後まで、清未ちゃんの不気味さとヤンデレっぷりにいろいろとやられました。
プレイしている内に、だんだんと清未ちゃんの怖さが癖になってしまい、最終的には彼女が可愛く見えてきたり。
新三郎君が彼女にハマるのも分かるわ、コレは。ただある意味つり橋効果に近いものを感じる(笑)


本作には、不気味もしくはホラーチックな表現が使われていますが、作品のジャンルは断じてホラーゲームではありません。学園恋愛ものです。
例え、その愛情の形が歪なものであったとしても、です。
まあ、本人達にとっては二人だけの世界、という風で幸せそうではあるのですが。

とりあえず、プレイし終わった後になぜかネギが食べたくなってしまいました(笑)


シュールでちょっと怖い、不思議な恋愛短編ノベル。興味がある方は、是非遊んでみてください。


拍手[2回]


スマホを模したデザインのゲーム画面がハイセンス。

制作:Tears Lab.
ジャンル:SFサウンドノベル


決められたカリキュラムを淡々とこなすだけのつまらない毎日。

そんな中で与えられた一台の携帯電話。

「あなたは誰ですか?」

これは・・・、≪自由≫の物語。


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました)

面白い短編ゲームを見つけたので、簡単にレビューしようと思います。


本作はスマホ画面のようなデザインのウィンドウで進行するサウンドノベル。
理由も分からず、ある部屋に閉じ込められたまま育った主人公にある日、一台の携帯電話が手渡されます。


主人公を監視している人間は、彼に携帯を使ってメールを送るようにと命令するのみ。
わけも分からないまま、主人公はメールという手段を用いて「シイナ」という少女に接触を試みるのですが…。


自分を閉じ込めていた理由を暴くため、主人公がシイナと交流しながら建物の中を奔走する様子が、彼らのメールの文面のみで描かれています。


とある理由により、彼らはなかなか巡り会えないので、対面するまでの過程をやきもきしながら読み進めました。
こういった、人物のニアミスが盛り込まれたシナリオは結構好きだったりします。


階層ごとに違った様相をみせる不気味な施設の正体、そして、監視者たちの真意。
予想もつかない、衝撃的な展開続きでドキドキしました。


本作のキーワードは「自由」です。
後半のシナリオはひょっとしたら、人の好みが分かれるところもあるでしょうが、私にとっては割と好みな内容とラストで面白かったです。

物語のテーマにも、考えさせられるところがありましたし。


個人的に、面白いと思った短編ノベルゲーム。SF好きな方にもお勧めしたいです。

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プロフィール

HN:
炎 みやび 
性別:
女性
趣味:
ゲーム、アニメ、読書、料理etc...
自己紹介:
※初めて訪問された方は、「ブログ概要」に目を通して下さると嬉しいです。

気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
あと、一応ネタバレには白文字で配慮しております。
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