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マネキネコ(ゲームレビュー)

同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。

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我がPCのフリーゲームフォルダ。大体こんな感じになってます。
お気に入りのサイトがあれば、大雑把にですけどサークルとジャンル別に何個かフォルダ分けして保存。
画像のフォルダには入ってませんが*coelacanth*様制作のゲームは、エイプリルフール企画の「清廉潔白純潔地獄」と「墓場行き埋葬列車」をハードディスク内に保存してます。

そーいや、「GLORIA」も「二人で棺桶へ」も現在は配布していないのですね…。
「二人で~」はここのサークルさんの作品にしては珍しくビッチ主人公枠(ネタバレ)で新鮮だったんだけどなぁ。



◆*coelacanth*作品についての簡単(過ぎる)感想
(感想は上から順にお気に入り順です。でも基本どの作品も好きです)

斬首人が連れて行く

今でも一番好きな作品です。
BL×サスペンスホラーというジャンルは今までプレイしたこと無かったので、初見時はビクビクしながらマウスをカチカチ叩いていました。(チキン)
バッドエンドで主人公のシアが死ぬシーンを初めて見た時は、リアルに「ひえっ」と言ってしまう始末。あと斬首人(変態ジジイ)こわい。

ライナスルート後半の仕掛けには素直に驚かされました。終盤の選択肢ラッシュが解けた時は、達成感ですっきり!
変態兄貴も良いけど、私はエセルルートがお気に入りです。Sな執事たまらん。


GLORIA(公開終了)

女装ショタイエー! (→レビュー


Funeral Summer(公開終了)

いやー、ヤンデレっていいものですね(誤解を生みそうな感想)。
エバの気持ち悪さと執念深さにシビれると同時に、後半に待ち構えている[(主人公・ケイに想いを寄せている)ヤンデレ野郎同士の結託]という二段構え(?)という展開にプレイしていて、うわぁ…!ってなりました…。

変態に目を付けられたら最後、逃げられず…という雰囲気のラスト。短編ながら、これだけぎゅっと密度の高い内容が詰まっていて嬉しい。


獄主に捧げる降霊術

温室でのアレにはビックリしました… [植物攻め]、アリだな!
実はアーシェが✖✖✖になるエンドが一番好きだったりする…。誰か分かってくれる人、いるかしら。


清廉潔白純潔地獄・墓場行き埋葬列車エイプリルフール
 二人で棺桶へ(公開終了)

洋風ホラーという作風が多い*coelacanth*さんでは珍しい、和風サスペンス。乙女ゲー。
包帯ツンデレ男に翻弄されるお嬢様とか…おいしいですもぐもぐ
埋葬列車は純粋に続きが気になります…。

「二人で~」の主人公の兄貴は何か裏がアリそうだなと思いながらプレイしたのですが、案の定本性が現れた時には「やはりなー!」という感じでした。だがしかし!
[弟に対する暴走っぷり]に関しては、予想以上でした……。やっぱこの兄貴おかしいし気持ち悪い(笑)

[兄貴視点]での、あのモノローグの一文には死ぬほど笑いました(失礼)。[お前、死ぬ間際に考えることがソレか……?(笑)]

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a.m. 00:00
制作 : a.m.  
ジャンル : 閉塞的短編アドベンチャーゲーム

ボーイズラブ要素を含みます。


いつも素晴らしいBL作品を発表されている、a.m.さんが久しぶりに短編ゲームを出している…っ!これはプレイせねばなるまい!と意気込み、ダウンロード、そしてプレイ。

プレイし終えて早数カ月経ち、いい加減そろそろ感想でも書くか~と思い立ったので、記事をアップしようと思います。


眠っていた「俺」が目を覚ました時、そこは空気の流れる音だけがする、とても狭い空間だった。見知らぬ男と向かい合わせで二人、文字通り『閉塞空間』に押し込められている、不思議な状況。

身に覚えがない「俺」は、とりあえず目の前に居る男に話しかけるのだが……


一周10~15分程あれば読み終わる、マルチエンド式短編BLノベル。

選択肢によって、3つのエンディングに分岐します。
攻略はさほど難しくなく、とりあえず本能のままにプレイしていけば、攻略には悩まないかと…。

彼に翻弄されっぱなしで終了するコミカルなED1、どこかヒヤリと不穏な雰囲気漂うED2、そして、まさかの真実が明かされるED3…

特に、所謂トゥルーエンド的な位置付けのED3のラストには、思わずゾクッとしてしまいました。[てっきり、『駆け落ち』というのは彼の冗談かと…まさかそれが真相だったなんて……]


[本人の意思は徹底的に無視され、ただ彼に盲目的に愛される主人公。
彼の抱く、とてつもなく危うい愛情によって、その小さな空間にたった二人で閉じ込められ続ける。

何度記憶を失くしてしまおうと必ず彼の事を好きになってしまう、これこそが本当の「悲劇」なんじゃないか?と考えてしまいます。]


おまけシナリオを読む限りでは(真実を知られない限り)、二人の間の雰囲気はは割と和やか。
でも、だいぶ危うい関係であることには、変わりないのですが。

エンディングを迎えた後のそれから、がとても気になるラストでした。 


不思議な雰囲気を楽しめる短編BLゲームが好きなら、是非プレイしてみてください。

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制作:ハラワリ
ジャンル:現代、憂欝二人の世界(BL)

※年齢制限:18歳以上推奨
(作中の一部に性的な表現、生物に対する残酷な表現が含まれるため)


『ぬまは ボチャ、と おとをたてました』

水面は穏やかで、そのまま静かに、投げ入れた虫を吸い込んだ。

『くろい どろのからだで ボチャ と おとをたてました』

君をごぽごぽ、沈めていった。


(制作サイトより引用)

「昨日森口が死んだらしい」がとても良かったので、続けてプレイさせて頂きました!

主人公の仁司は友人である篤雄に対して、密かに想いを寄せている大学生。
篤雄への好意を胸の中に潜めながら、友人と変わらぬ日常を送る主人公ですが、彼には誰にも言えない秘密が一つあり…


その、仁司の『秘密』の内容はなかなかショッキングなもので、人によっては激しい嫌悪感を催すものです。
まあそれについては、誰もが幼少期にやったかもしれない、小さな過ちの延長線と言えなくもないでしょう。

ほら、小さくてもぞもぞ蠢いているアレって、うっかり潰してしまいたくなりませんか……?

私はアレに対してはとんでもない拒絶反応を覚えてしまうので、自ら好んではやりませんでしたがね!

仁司くんの趣味である、その行為真っ最中の時の[]がまた…
あまりの気持ち悪さに、背中にぞわあ~っと嫌な寒気が走りました。


ストーリーの合間に挟まれる、「わすれんぼうのぬま」という絵本に関するエピソード。
この時出現する選択肢によって、EDが二つに分かれます。
絵本に登場する、沼、ウサギ、ムカデといったモチーフが小さくアニメーションで動くのが細かい…!

仁司の内側に潜む暗い、底なし沼のような欲望と執着心はやがて篤雄を飲み込もうとします。

彼の異常性が投影されたかのような、不気味な絵本の内容の連続に読んでてドキドキしっぱなし。


バッドエンドは、主人公のヤンデレっぷりに圧倒されつつ、「まあいずれはそうなるわな」と妙に納得させられるものでした。

その反面、グッドエンドでは・・・

[心に変態性が存在しているのは自分だけではない、という事実に戸惑いながらも、相手を受け入れようとする仁司]の姿が、妙に愛らしく見えてしまいます。
要は[同じ穴の狢]じゃねーかとは思うのですが、何だかんだ、お似合いかもしれない二人。


ダークで且つ、ほんの少し背徳的な、大人向けBLサウンドノベルでした。興味のある大人の方は、是非プレイしてみてください。

ちなみに、本作に含まれる性描写は比較的ライトなものですが、仁司のかなりアレな『秘密』の残酷性により18推のレーティングになっていますのでご注意を。

特に生物虐待描写が受け入れられない方は、プレイをお控えください!

 

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制作:ハラワリ
ジャンル:女性向け(BL)現代ビジュアルノベル


昨日森口が死んだらしい
屋上から飛び降りたんだってさ
昨日森口は泣いたらしい
わんわんわんわん もういやだってさ

それでさ

森口って誰だっけ?


(制作サイトより引用)


すっごく久しぶりのBLゲームレビューだぁ!(笑)

本作・「昨日森口が死んだらしい」は短編のBLサウンドノベルなのですが、こんなにも独特の不思議な雰囲気を見事に作り上げているノベルゲームを見つけたのは久しぶりなので、プレイ後の興奮が冷めないうちに思い切って紹介させて頂きます。

ネタバレを含む感想記事なので、念のためワンクッション。
レビューは、「つづきはこちら」からどうぞ。


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制作ブログ



片思いの女の子にロクに声もかけられないまま2年の1学期は終わろうとしている。

そんな頃、仲のいい後輩、八百湊(やお みなと)に七夕祭りに誘われた。
半ば投げやりに了承するも、下駄箱にはある手紙が入っていた。


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました) 

以前紹介した「セレンとシアルル」と同じ制作者によるBLゲームです。
本作のエンディングがあまりにも衝撃的だったので、今回もレビューさせていただきます。


主人公・大和は命の恩人である女子・一花さんに片思いをしている高校生。
ある日、自分のことを「ヤマト先輩」と呼んで慕ってくる、後輩の八百君に七夕祭りに行かないかと誘われます。
八百の誘いに乗り、一緒に花火を見に行く約束をする彼ですが、その後下駄箱に入った「七夕祭りの日に神社で待っています」と書かれた手紙を見つけ…


一周目のシナリオは一本道であっけなく終わります。一周目のアレの後、強制的にタイトル画面に戻るのですが…まず、そこの変化に驚き。

とりあえず気を取り直して、もう一度最初からやり直すと、所々シナリオにも変化が生じているのが分かります。そして、時折挿入される「人魚姫」のエピソード。
選択肢によって、二週目からはEDが二つに分かれます。

制作者曰く「バッドエンドしかない」とのことですが、私は、バッドと言うよりはトラジティーに近いものをエンディングから感じました。

八百君とヤマト君、もちろん一花さんも、誰が悪いわけでもないのに、八百君の幸せは彼がどれだけ望んでも絶対に手に入らないものである、という点が非常に切なく、ラストの彼の泣きそうな笑顔と物悲しい〆も相まって心に残るカタルシスが上手く表現されていると思いました。

八百君がどのような経緯で[やり直し]をすることになったかは本編で描かれておらず、謎も少し残りますが、「そういうことか」と気付かされる、儚くも美しいラストが印象深く、切ない余韻に浸れました。


いろんな方々がすでに言っていますが、やはりタイトル画面の演出が良いゲームですね、これは。
初回プレイ時の、水中に浮かぶナイフの影が描かれたタイトル画面から既に引き込まれます。
最後までゲームをプレイし終えると、タイトルに大きな異変が…そこに一番驚かされました。

「え、なんで!?」とびっくりした後、[使用規約]をよくよく読み返してみて、その理由に納得。そこにも伏線があったのですね…気付きませんでしたよ。
[八百君が涙を流せない理由も全部ここに書かれていたとは。最後、タイトル画面から『やり直し』が消えてしまうのは八百君がやり直すのを諦めたからなのでしょう。]


短いながらも、強いインパクトのある作品。
切ないBLものが読みたい、という方にお勧めだと思います。是非。


 

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制作:冬のいもうと
ジャンル:インモラルホラーBLノベル
推奨年齢 15歳以上(高校生~)



たった一人の肉親だった母が死んだ。
天涯孤独となった俺は叔父を頼り、父方の実家がある茂狩村に移り住むこととなった。

頭をよぎるのは、幼い頃から執拗に繰り返された言葉。

「だから蘇芳、何があっても絶対にあの村に帰っちゃいけないよ。
  例え肉体は滅び、神として崇め奉ろうとも、鬼の恨みは永劫消えやしないんだ――」

気難しい叔父に戸惑いつつも、優しい友人や美しい風物に囲まれて、次第に新しい生活に慣れていった頃。
まるで見計らったかのように、世界は、糖衣の下の毒を覗かせた。

――鬼がいるから帰ってはいけないのではない。この土地には最早、鬼しかいないのだ。


(ふりーむ! の紹介ページより引用)

久しぶりの更新になります。
今回は、前回レビューした「SALAMANDER」と同じサイトが制作した「糖衣」というBLゲームです。
実は、個人的に冬のいもうと作品の中で一番気に入っているゲームなのです。

「インモラルホラーとはなんぞや?」と最初は疑問に思いながらプレイしてみて、やがてすっかりハマりこみ、全てのシナリオを読み終えた後、「これは本当にすごい作品だ…」と溜息を吐いてしまう、そんなゲームでした。


今作は特にショッキングな演出及びグロテスク表現が目立ちますので、苦手な方は注意。
以下、感想などをつらつらと。


拍手[3回]

 
制作:冬のいもうと
ジャンル:人外バトルBLノベル ※推奨年齢 15歳以上(高校生~)



兄と二人で移ってきた新天地
永遠に続くと信じていた騒がしくも穏やかな日々は、邂逅により崩壊する。

変わり果てた幼なじみ、若者が消えるという謎の噂、自身の血に潜む底知れぬ闇。
跳梁跋扈する人外集団とヴァイセ・フラウの口付けを受けた死なずの王。

「子どものころから決めてたんだよ。自分の世界は自分で守る、例え危機が訪れたとしても、よそから来た勇者様に全てを押し付けるような真似はしないって」

極熱の中でも死なない火蜥蜴のように、オレはこの地獄の中で、大切なものを守ることが出来るだろうか。

――とって食われる生き物でも、その運命に抗う自由はある。


(ふりーむ! の紹介ページより引用)

バトル物でBLという組み合わせは、今ではもう既に珍しくないと思うのですが、最初にこのゲームと出会った時には、ありそうでなかった、このコンセプトに少なからず驚いたものです。
BLとバトル、このどちらの要素も損なわれる事無く描かれた濃密な世界観に浸れる、今でも本当に面白いと思える作品です。


以下、感想などをつらつらと。


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制作:幻滅 Motion!!
ジャンル:BL現代ADV

15歳以上推奨


親友の悟也の提案で、学校できもだめしする事になった保高。
だけどそれは、ちょっとした悲劇のはじまりでした。


 (制作サイトより引用)




以前、同作者制作のゲーム、「One more Chance!!」もプレイしたことがあるのですが、ゲームシステムがなかなか新鮮で面白かった記憶があるので、どうせならと思い切って本作をプレイしてみました。


主人公・月島 保高(つきしま ほだか)は、彼の親友である山岸 悟也(やまぎし さとや)に片思いをしている、高校三年生。
悟也の思いつきで、彼らは真夜中の学校に忍び込み、肝試しをする事になる所からストーリーは始まります。
肝試しに乗じて、保高は悟也を(物理的にも心理的にも)手に入れる計画を実行しようとするのですが……



なんと、ゲーム開始直後から、主人公ヤンデレ末期症状


いや、なんとなく、サイトの紹介からちょっとは察していましたよ。ええ、キャラが『ヤンデレ』だという評判もネットで見ましたし…。

しかし、こんなにもしょっぱなから思考がヤンデレ全開で、すぐに「さて、どうやって彼を手に入れようか?」と考え始める主人公もかーなーり、珍しいんじゃ…。

まあ彼、口では「手に入れる」とか言っているけど、最初から相手を殺す気マンマンなんですが。
保高の思考はかなり病んでおり、プレイ中、終始アブない方向に突っ走っていて、むしろ逆に爽快にも感じました(笑)


ただ、ちょっと欲を言うなら、もう少し保高と悟也の、普段の彼らの日常的な描写が欲しかったところですね。
肝試しの最中に、主人公がデレからヤンに変貌するあたり、展開がちょっといきなり過ぎたような気がしたので…。

そのかわり、本性を露わにした保高が相手をじわじわ追い詰める場面は緊迫感があって良かったです。


さて、本作も、ゲームシステムが凝っております。
探索パートで保高が何をしたか、もしくは手に入れたアイテムや選択肢で何を選んだかによってEDが大きく分岐します。

探索パートでは20ターン行動でき、「調べる/移動」といったコマンドの選択で、悟也を手に入れる為に保高がどう行動するかが決定するシステム。
選んだルートによっては、保高が悟也をいろんな方法で殺したり、逆に悟也に殺されたりします。

グラフィック面ではグロ描写が無いとは言え、文章から伝わる狂気はなかなか「来る」ものがあります。可愛い絵に反して、内容はハード。
そして、殺人描写はかなりエグい。特にED2は読んでる間中、精神が「いやあああやめてえええええええ」状態に…(´Д`;)


ED分岐の為のフラグ立てはなかなか複雑で難しく、プレイし始めは結構戸惑ったのですが、周回プレイしている内にルートは自ずと見えてくるので、選択肢に悩む必要は多分無いハズ。
制作サイトに、詳しい攻略情報も載っているので詰まった時には頼ってみるのもアリです。

私? 頼りました!(笑)トゥルーよりもBADの分岐になぜか悩んだのですが…。


探索パート中にある条件を満たすことで、おまけシナリオが読めるようになります。ホラーな雰囲気のシナリオもあり、そこでは保高の闇が見事に描写されていて、怖いながらも楽しめました。



保高は、悟也を独占するためなら手段も選ばない色々と危ない男子なのですが、相手に対してはやたら押せ押せな分、逆に向こうから気持ちを突きつけられると、とことん怯みます。
 そのギャップが良い感じに萌えを演出していていいなと感じました。

[しかし、保高はあの夜、いろいろ犯罪行為を犯しているはずなので、そのへんは追求しなくても大丈夫なんでしょうか…。未遂とは言え、自分を殺しにかかって来た友人とまた普段と同じように付き合える悟也君の器の大きさに乾杯。]

スリリングで、ちょっとホラーテイストなBLアドベンチャー。興味を持ったなら是非。


ちなみにEDのほとんどは、悟也が死ぬエンディングなので、登場人物が死ぬ描写、及びグロテスク・流血描写が苦手な方はプレイを控えることをお勧めします。

拍手[3回]

制作:Bubble-Dog
ジャンル:学園BLギャグコメディ



来川実は学年トップの優等生。
 
ある日、憧れの律子先生から生徒の勉強をみてほしいと頼まれる。
こころよく引き受けた実だったが、相手は
かつて自分をいじめていた幼なじみ達だった!
 
しかも10日後に控えたテストで80点以上とらないと
彼らは留年になってしまう。 …これって責任重大!?
 
ちょっぴり下ネタ多めのBLコメディーここに開幕! \(^0^)/


(ふりーむ! の紹介ページより引用)


正直に言います。
こういうゲーム大好きです。

とにかく、キャラが三人とも皆男の子男の子しているんです(ここ重要)

キャラが皆それぞれがお馬鹿で、自意識過剰で、けどなんか憎めない普通の男子高校生らしさを持っているのがシナリオで表現されているのは個人的に評価大です。
いやー、コイツら全員DKらしくていいわーと楽しくプレイさせてもらいました。


主人公・実(ミノル)は成績は良いけれど元いじめられっ子だったせいなのか、性格がちょっと捻くれています。それにかなりの毒舌家。

けれど、本当のところは彼自身、性格はあまり歪みきっていないので割と甘い一面もあったり、律子先生に憧れていたりと年相応の可愛らしさがある少年です。

このへんの彼の書き方が、リアルな男の子っぽくてイイなーと私は思いましたが、彼の裏表の激しい(?)性格についてはプレイヤーの好みが分かれそうですね…。
うーん、実はヒネているけど、いい子だと思うんだが。


そんな彼、憧れの律子先生の頼みで、昔のいじめっ子二人(幼馴染)を留年させないために勉強会を開くことになってしまうのですが…。


実は元いじめっ子の幼馴染・朝比奈京介と鈴坂凛の事を嫌っていて、最初の頃こそ嫌々彼らに勉強を教えるのですが、勉強会を開いているうちに彼ら二人の良さに気付き始め、次第に友達らしく仲良くなっていく過程がコメディータッチで描かれます。

ゲーム全体に渡って、三人の掛け合いがとてもテンポ良く、馬鹿馬鹿しくも面白かったです。実の毒舌なツッコミがなかなかイイ。

ただしギャグのほとんどが下ネタのため、下ネタ苦手な人にはキツいかも。


なんといっても、人の家で勝手にエロ本漁ったり、真剣に催眠術をかけようとしたり、ノートにエロ漫画描いたりと男子高校生らしいアホなことをやっている彼らの描写が面白くて気に入ってます。
特に凜が涼しい顔してハードな下ネタを連発する度に、ちょいちょい吹く。

かつていじめっ子だった攻略対象の二人のやっていた事は、嫌がらせと言うよりは「好きな子ほどいじめたい」心理によるちょっかいなのは間違いない。
凛は明らかにドSそのものですが、京介は根っこが優しくて良いですね。小さい頃の実に思いっきり誤解されているけど。


しかし、この二人は本当に実のこと大好きだな(笑)なんだかんだと幼馴染の実を大事に思っているところは二人とも共通してます。

コメディーテイストな、友情寄りの良作BLゲームでした。興味があるなら、是非プレイしてみてください。



ふりーむ!の「BAAAD SCORE」ダウンロードページはこちら

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制作:LUXE
ジャンル:ADV風ビジュアルノベルゲーム

対象年齢18歳以上推奨


がむしゃらに走り続けていればいつかはあんたの背中に縋れるような気がしていた
 ―――そんな夢を見ていてもいいような歳じゃないってのに。
 
そして俺はあんたと離れたこの雨の止まない国で、あんたの面影を持った男に会った。


(制作サイトより引用)



ゲームの雰囲気とグラフィックに惹かれてプレイしました。
なかなか面白い作品だったので、ちょこっとレビュー。


本作はLiveMakerで作られているため、アニメーション効果の演出が生かされており、ゲームスタート直後、すぐに引き込まれました。
グラフィック、BGM含め全てが作品に合っていて、雰囲気を壊さずに物語を盛り上げる役目を十分果たしています。

個人的に、男性キャラの目つきと喉仏の描きかたが色っぽくて良いな、と思いました。


傭兵の主人公・ゲルブが敵国で作戦を失敗し、その後警察官・フラウムの自宅に連れて行かれ、フラウムによって『一ヶ月間の監視』という名目で二人の共同生活が始まる……というところから物語は始まります。
 
死と隣り合わせ、が当たり前だったゲルブがフラウムと過ごす、平和で穏やかな時間。
そんな日常の中で、ゲルブは次第にフラウムに対して奇妙な親近感と不信感を抱くのですが…


そもそも、敵国の兵士でさらに暗殺犯であるゲルブが、警察の自宅に軟禁されるという状況の時点ですでにおかしいのですが、後半の展開とEXTRAのfragmentsでその謎と違和感が解き明かされ、なるほど~と感じました。

フラウムはゲルブと出会ってすぐの時から、警察官という立場でありながらも、なぜか兵士のゲルブに対して強い執着心を見せる理由はなんとなく予想が出来るのですが、彼の気持ちは純粋で一途過ぎると同時に冷酷さと狡猾さも伴っているようで、見ていてハラハラします。


ゲルブは自身の境遇と過去が理由で彼の上官・ジャッロに従順で、さらに恩を感じているのですが、心の底ではジャッロのことを強く想っています。
対するジャッロは、ゲルブのことを他の兵士と同じように駒のように扱うことに躊躇せず、ゲルブの望みは叶えてもそれだけで、彼の気持ちに応えようとはしません。

そんな彼がゲルブを失って初めて、ゲルブが彼にとって大きな存在だったことに気付く心情がEXTRAのシナリオで判明するのですが、読んでいて切なくなりました。


フラウムとの交流の中で、ジャッロとの綺麗な思い出に縛り付けられるかつての自分を見つめる、ゲルブの心情描写がとても上手く、ラストの見事な〆が良かった。

物語のラストで、ゲルブがジャッロを追いかけていた過去と決別して、前向きにフラウムと歩むことを決めるシーンはシナリオおよび演出どちらも見ごたえアリ。

fragmentsでは、全体的にジャッロの話が切なすぎる。


そして、フラウム視点。
今まで求めて病まないものを彼は手に入れましたが…。最後の一文に、ぞくっときました。


シリアスで切ない、独特の雰囲気を持つBLゲーム。大人の方で、興味をもったなら是非。

拍手[1回]

プロフィール

HN:
炎 みやび 
性別:
女性
趣味:
ゲーム、アニメ、読書、料理etc...
自己紹介:
※初めて訪問された方は、「ブログ概要」に目を通して下さると嬉しいです。

気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
あと、一応ネタバレには白文字で配慮しております。
時々、年齢制限があるコンテンツを紹介することもあります。
18歳未満の方(高校生含む)は閲覧にお気をつけください。

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