マネキネコ(ゲームレビュー)
同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。
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ここでは、私が割と気に入っている、短編ノベルゲームについてのみっじかい感想をぺぺっと書き散らしたものが置いてあります。
◆七月革命
制作:晴好雨奇一丁目
ジャンル:学園短編ノベル
3~5分ほどで読み終わる、超短編ノベルゲーム。
教室にクーラーが無い→じゃあ革命を起こせばいいじゃない! そういうお話。
夏らし~い、ビビッドカラーな画面がとても華やか。カラフルな、ミライ川のキャラデザが活発そうな色遣いで、可愛いですね。
短めながら、立ち絵が豊富で演出がやたら凄い(語彙少)ゲームとなっております。
立ち絵がすかさず横へひゅんっとスライドしたり、トコトコ歩きだしたり画面から一度も目が離せません。
短い話の中に、四コマ漫画的な起承転結がしっかり在って、最後のオチも絶妙です。最後のタイトル演出、最高です。
夏らしさをビシビシと感じる、コメディノベルゲームでした。短くさくっと遊べるので、忙しい方にもオススメですよ。
◆夜蝶綺譚
制作:ZIGZAG
ジャンル:ゴシック短編ビジュアルノベル(流血描写・性的倒錯表現あり)
※対象年齢:15推
記憶を失った世良薫は、森の中に佇む奇妙な洋館を訪れる。
館の管理者である黒服の少年に案内され、長い螺旋階段を下りた地下室。
そこに真っ白な子供がいた。
紅い瞳に白い肌―――息が止まるほど美しい【少女】
彼女の退屈を紛らわせる事が世良の仕事だという。
その場で童話を読み聞かせ、無事に仕事を終えた世良に、黒服の少年は告げた。
彼女は【蝶憑き】であり、世良は蝶憑きに捧げるために館に招かれた【贄】であると。
(制作サイトより引用)
ZIGZAG作品の中で、一番好きな作品かもしれません。
白と黒、二色で統一されたモノトーンの世界で一際輝く、『蝶憑き』の「チョウ」。
あまりにも美しい彼女に惹かれる世良、そして唯一すべての真実を知っている夜。
奇妙に均衡を保っていた、この三人の関係が物語最終日に怒涛のように崩壊していく様は、見ていて悲しいながらも美しいです。
グラフィックと文章による、ミスリードの二段構えにはやられました。こ、こんなん騙されるしかないじゃない…!
頽廃的な、ダークファンタジーがお好きな方に、特にオススメできると思います。良作。
◆40日40夜の雨
制作:ZIGZAG
ジャンル:掌編ビジュアルノベル 終末ファンタジー
40日40夜の雨の中 ふたりは出会った
空色の目をした少女とブリキの兵士の物語
(制作サイトより引用)
終末ファンタジー、と銘打っているように、ラストは世界が終わります。
つまりはそういうことです。
40日40夜、という言葉だけでも、察しの良い方は話のオチにすぐピンとくるかもしれません。
灰色の街に、毎日降り注ぐ雨と、雨に打たれている美しい少女。このシーンからすぐに物語に惹き込まれます。
例え結末が分かっても、心を失くしたブリキと優しいキリエの、心温まる交流に癒されてしまいます。
その分、やがて訪れてしまう平和の終結との激しい落差に読みながら落ち込んでしまうことになるのですが…!
エンドロール最後の一枚絵に、胸を締め付けられそうに。
残酷ながらも、とても美しい終末ファンタジー。雰囲気がとても良いので、気になったなら是非プレイしてみてください。
プロフィール
気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
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