忍者ブログ

マネキネコ(ゲームレビュー)

同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。

2024/05    04« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  »06
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 
処女失格 ~初めては貴方に捧げたかった~(少々自主規制版)
制作:禁飼育

18歳未満の方のプレイ不可過激な性描写・犯罪描写が含まれます



しゃべって動く、お風呂のスポンジぬいぐるみの女の子・ちぎみはごかくさんという保護者の中年男性と一つ屋根の下でまったりと毎日を過ごしている。
ごかくさんと過ごした楽しい休暇の次の日、彼の忘れ物に気付いたちぎみ。決死の覚悟で忘れ物を届ける為外出した際に、川嶋という名の一人の青年に出会ったことから彼らの平和な日常に少しずつ変化が生じ始め……。



ちぎみちゃん」の記事でも触れたと思うんですが、こちらの「処女失格」こそがストーリーの本当の姿だったというわけです。
まさかあのままで話が終わるわけ無いよなぁと思った方、お察しの通り、「ちぎみちゃん」では本番はまだ始まってすらいなかったのでした!


あ、念の為書いておきますが、本作は過激な性描写などを多分に含んでいます。もちろん、18歳未満(高校生含む)の閲覧、プレイは絶対に駄目ですよ。
作者様曰く、『過激描写に耐えられない方、「ちぎみちゃん」を気に入った方はプレイをご遠慮ください』とのことです。


以下、「処女失格」の感想などをつらつらと。
18禁作品の感想(ネタバレ全開)を書いているので、ワンクッション。
ネタバレ部分を読む場合は、グレーの文字を反転させてお読みください。


 


拍手[3回]

PR

 
制作:禁飼育
ジャンル:乙女ぬいぐるみ飲食多用ノベル



ちぎーかわいいよちぎー!!!
こんなちっこくて可愛いぬいぐるみ嫁、うちにも一人欲しいいい!!ください!!!


はい、というわけで禁飼育さんのエイプリルフールノベル「ちぎみちゃん」です。
今年の4月1日から公開中の本作は食事シーン多目、そして糖度も多目でちぎみ(お風呂のスポンジぬいぐるみ)と美中年ごかくの過ごす、何気ない日常の一コマを描く癒し(?)作品です。

制作サイトで「安心全年齢向け」「事件や事故もない、まったりだらだら」と強調されているだけあって、今回はいつもの禁飼育作品とは違う一面を見ることができます。


…実は、すでに禁飼育作風にすっかり染まった自分はエイプリルフール当日、「ウソなんだろどうせほのぼのと見せかけて後から突き落とされるんだろ!!」と疑心暗鬼になってビクビクしながらプレイしましたが、今回ばかりはウソじゃないです。びっくりするくらい何も起きません。


主人公・ちぎみはしゃべって動くぬいぐるみ。彼女はエリート中年・ごかくと共に暮らしています。
(そもそもなんでぬいぐるみに意思があって、ご飯も食うのかという疑問は置いておく)

ちぎみにデレデレなごかくさんと一緒にお風呂に入ったり、雪だるま作ったり、お料理を作ったりと、そんな何気ない、マッタリとした日常を送る二人を眺めるだけのゲームとなっております。(ちなみにちぎみちゃん、実質ごかくさんにかなり平和的に軟禁されている状態

ちぎみラブなごかくさんとごかくさん大好きなちょい毒舌なちぎーの、ほのぼのかつほんのりブラックな会話が見てて楽しい。テンポの良い掛け合いが面白かったです。


全体的に和やかな本編ですが、時折不穏な雰囲気をにおわせる伏線らしきモノも現れて、「お、これはひょっとして…?」と思ったところで伏線回収されずあっさり終了。
おまけシナリオの中にもちょっと気になるエピソードが……
ごかくさんの腕時計には何か意味があるのか?と気になり、エイプリルフールの翌日2日にサイトを覗きに行ったのですが……

(右下をクリックしたら続きが読めます)


拍手[0回]

 
制作:はっさく
ジャンル:恋は性別じゃないんだADV


「実は、俺...............ノンケ受けなんだよ。」
「.........うん?」


仲良しの男友達、川尻マモル。
彼はなんと、BLギョーカイの住人となる運命を背負っていた――!?


女の子が好きなフツーの男の子なのに、ノンケ受けであるがゆえに
このままだとマモルはBLギョーカイの住人になってしまう!
彼の運命を変えられるのは、私しか―――いない!


ちょっと石油の香り漂う、はっさく的ハチャメチャラブコメディ、開幕!


(制作サイトより引用)

なんてヒドいゲームタイトルなのでしょうか(褒め言葉)
なんと言うか、最初から最後までいろんな意味で突き抜けている作品でした。

あらすじとタイトルからも分かる通り、本作にはBL要素が多分に含まれています。
しかし、このゲームのジャンルは決してBLではなく「乙女」ゲームですので、そのへん誤解無きよう(笑)


以下、ネタバレ含むレビューをつらつらと。



拍手[1回]


制作:A子
ジャンル:現代学園エイプリルフールゲーム


公園で楓椛(名前変更可能)は捨て犬と思わしき子犬を拾う。
しかしそれは子犬とそっくりな見た目をした妖精だった。

妖精に対して本名を名乗ってしまったが為に契約が結ばれ、
世界を救うために恋人を作ることになった。

――誰を恋人に選びますか?


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました)


し、四月が……終わっちゃう……(汗)兎にも角にも、お久しぶりな更新です。
本作はちょっと変わった趣向の乙女ゲームで、面白かったので紹介します。
今年のエイプリルフール関連ゲームの中では、個人的にこの作品が一番好きかもしれません。


主人公・楓椛はとある理由から恋愛にあまり乗り気じゃない高校生。
ある日、彼女はベンチにいた子犬を拾いますが、その正体はクリノラスと名乗る妖精でした。

しかも、妖精に本名を名乗ってしまったせいで、良く分からない理由で強引に契約を結ばれ、世界の滅亡を防ぐため恋人を作れと命令されてしまいます。
親友のリコ、クラスメイトの悠敬と龍吾、風紀委員の一翔といった人達の中から、楓椛は恋人にする相手を選ぼうとするのですが…


本作にはエイプリルフールゲームならではの仕掛けがあり、ある一人の人物とのエンディングを全て迎えた後に起こる「アレ」には驚きました。

そもそも、[他の人が攻略できない仕様]になっている時点で何かあるだろうなーとは思っていましたが……EXTRA画面のあの仕掛けには、恐怖すら感じました…。

いやー、騙された(笑)


今作のヒロイン、楓椛ちゃんが非常に可愛過ぎて困る。親友のリコちゃんが可愛い可愛いと連呼するのも分かる可憐さです。
前髪短めのボブカットヘアの子とか、個人的にポイント大。
ただ可愛いだけではなく、人柄も素敵で、彼女の優しい言動に癒されました。

やはり、(人から心配されてしまう程の)素直さと純粋さを持っているからこそ、彼女は[悠敬]を救うことが出来たのでしょうね。
でも、突然のモザイク規制付き顔グラ&(ピー)の物真似が出てくるシーンには盛大に吹いた。すごく良いエピソードですが(笑)


通常エンド、トゥルーエンド全てを見終えると、ある人物視点の話、後日談などといったエピソードがEXTRAに追加されます。彼視点の話は特に[心の闇と病み全開]で怖い。

しかし、後日談などのエピソードでは、彼がようやく幸せを実感することができてホッとしました。

[とりあえず、悠敬はもっと人を信用するべき!(笑) ]


完成度の高い、エイプリルフール乙女ゲームでした。騙されてみたい人は、是非遊んでみてください。

拍手[1回]


制作:シャイムの私目
ジャンル:教師と生徒の空想科学


「彗星の尾に含まれる水素が地球の酸素と化合すれば、人類は窒息する」

1910年にハレー彗星が接近したとき、人類は滅亡するというウワサが広がりました。
混乱する人々の上空を彗星は静かに通り過ぎました。
人類は滅亡しませんでした。

それから100年過ぎました。
2010年11月、晴れた日のこと。

15歳になったばかりの少女にキセキが起きました。
大好きな先生と偶然二人きりになれたのです。

先生は少女に課題を出しました。
「まもなく地球の酸素がなくなる」と。

彼女はいっしょうけんめい酸素を集めます。
これは先生から与えられたトクベツな課題です。
彼女は先生に認めてもらいたい気持ちでいっぱいです。

少女の冒険がはじまりました。


(制作サイトより引用)

製作サイトの「わたし、いま、酸化されました。」というキャッチコピーと、綺麗なグラフィックに惹かれてプレイしてみました!
とても素敵なゲームでしたので、紹介します。


主人公の少女・天音セレンは理科の教師、仁志先生に恋をする女子中学生。
運よく先生と学校で二人きりになれた主人公は、先生の出した「トクベツ課題」に挑戦することに。

それは、「学校に置いてある物を自由に使って酸素を発生させよ」というもの。
空気中の酸素が不足してしまうと、課題は失敗となります。


本作の大きな特徴と言えば、従来の乙女ゲームとは違い、「好感度」に関わる選択肢が発生しないことでしょうか。
代わりに、セレンの思考ベクトルを「科学的」にするか、「空想的」にするかを決める選択肢があります。

ゲーム画面の右上に、ゲーム中のセレンの思考ベクトルの状態を示すアイコンがあり、「科学的」「空想的」「中道的」のいずれかで表示され、その結果によりエンディングが変化します。


「科学的」に真面目に酸素集めに励んでも良いし、「空想的」に自由な発想を展開して奇抜なことをやっても、ゲームの中ではどれも間違いではありません。
ただし、酸素が18%未満まで減少してしまうとバッドエンド直行なので気をつけましょう。


主人公のセレンちゃんが、憧れの仁志先生に近づきたい一心で一生懸命、どうやったら酸素が出来るか思考を巡らせる様子がとても可愛らしい。
本編で元気にぴょこぴょこ跳ね回る彼女の可愛さが眩しいです…!誰かに対してとっても一途な女の子は素敵だ。
「空想的」選択肢で見せる、お茶目な思考も読んでて楽しい。


攻略対象である、クールで真面目そうな仁志先生が、実験中に見せる少年っぽい表情が生き生きしてて好きです。
それでいて、理系で白衣でメガネで七三だなんて……!どれか一つでも萌え属性を持っている方にとっては、たまらないキャラなのではないでしょうか。


「科学的」ルートでの、先生の解説も普通に読むだけでも勉強になります。身近にある酸素を扱う話なだけに、こういうちょっとした知識や雑学を知るのは楽しいですね。


このゲームでは、「冒険」というワードがよく使われています。
作中でもセレンちゃんは、「トクベツ」とは、ドキドキワクワクすることだと言っているように、日常でのちょっとした冒険が特別に感じるのは、そこに未知を探求する楽しさがあるからなのでしょう。


子供と大人の間にいる、15歳の少女は「トクベツ課題」という名の冒険の中で何を見つけるのか。
結末はご自分の目で確かめてみてください。


空想と科学の両方の楽しさが味わえる、爽やかな雰囲気の乙女ゲーム。男女問わず、是非いろんな方にプレイをお勧めしたいです。 

拍手[3回]

 
制作サイト:三号館B階段下。
ジャンル:童話風恋愛?ADV (やや女性向け

エンディングによっては鬱要素有り




むかしむかし、エンゲルランドと言う国に、
少々我侭でナルシストな、けれどそれはそれは美しいお姫様がおりました。

「ねえエステリオ、この国で一番美しいのは誰かしら!」
「それは姫、貴女様でございます」

国一番の美貌で皆にちやほやされていたお姫様でしたが、
ある日父親である王様の再婚で継母と一緒にやって来たノクシア姫は、
お姫様よりずっと綺麗で、性格まで良くって――

「ね、ねぇエステリオ、この国で一番美しいのは誰かしらっ……」
「それは――」


これは、ちょっとわがままなお姫様と、まるで鏡のように正直な彼女の召使いのおはなしです。


(制作サイトより引用)

前々から、このゲームのタイトルだけは知っていて、ネットでの評価も高かったというのもあり、いつかやろうと思っていまして…。というわけで、最近プレイした本作。

先日、ようやくEDフルコンプしましたー! あ~、面白かったー!!大満足!!!



このゲームは、タイトルからも分かるとおり、有名な童話『白雪姫』をモチーフとしたファンタジーな世界観のADVです。

サイトには「多分女性向け」のゲームだと書かれていますが、(恐らくは物語の主人公が女性キャラのため)プレイ後の感想としては、この作品は従来の乙女ゲームジャンルの型にあまりはまらない変わった作品と感じました。

そもそもストーリーが、このゲームを『乙女』ジャンルの括りにいれて良いのか迷うくらい内容が濃く、物語恋愛以外の要素がたくさん詰め込まれていて、ただ甘いだけではなく、ダークな描写のスパイスも散りばめられている不思議なものになっています。

乙女ゲームを遊んだことがある身として、良い意味でいろいろと裏切られる作品でした。


グラフィックがどれも柔らかい雰囲気で大変可愛らしく、見ごたえのある美麗なものばかり。ゲーム画面のデザインもおしゃれでかわいい。


そして、なんと言っても、主人公のビアンカネージュがと~ってもカワイイんです……!
プレイ中、ずっとネージュ様の愛らしさにニヤニヤが止まりません。ノクシア姫もカワエエ!!


プレイし始めの頃は、ネージュ様のつっけんどんな態度と我が侭な言い方が少しばかり鼻につくこともありましたが、周回プレイをしていくうちに、彼女のツンデレっぷりに萌えを感じるように。

ネージュ様はただ我が侭なお姫様じゃなく、単に素直になりきれないだけで、心は素直な良い子であることが分かって来るうちに、だんだん姫様を好きになっていきました。
「絶対に嘘は吐かない」従者であるエステリオの、正直故に飾らない、姫様に対するストレートな言い方も好きです。


物語の始まりでは、ネージュは国王の再婚によってできた義姉・ノクシアに対して敵対心を燃やすのですが…。
かつて、白雪姫に例えられるほど美しいともてはやされていたネージュですが、しかしノクシアは彼女よりも美しく、さらに性格も良い完璧な女性。ネージュはノクシアと出会ったことで、焦り始めます。
さらに、鏡のようにありのままだけを告げる、召使いのエステリオが告げたある言葉のせいで、ネージュの心は大きく動きます。


しかし、物話はそれだけでは終わらなかった……。



このゲームはルート制限がかかっており、初回プレイではED1とED2しか迎えられないシステムになっています。
あることをすると、最初の二つ以外のエンディングを迎えることが出来るようになるのですが…。


実は、そこからが、ある意味このゲームの本番とも言えます。
到達するエンディングによっては、人が死んだり、怖い展開になったりするので、そういった要素が苦手な方は注意。


鬱な要素を含むEDを回避する方法は、一応、あるにはあります。初回は必ず、良いEDを迎える仕組みになっていますし。
けれども、後半部分の、伏線や謎が見事に回収されるシナリオは素晴らしく、まるで、ED1とED2のみしか見れなかった時の物語とは全く別の表情を見せられたようで、とても驚きました。

選択肢が大幅に増えた分、フラグ立てが大変ですが、ヒント機能があるので活用すると良いでしょう。


後半ルートでは、ネージュがとある人物に接触するところから話が展開されていくのですが…。

恋はただ甘いだけではなく、時には苦いものでもあります。相手に向ける感情が憎しみに変わった瞬間こそ、恐ろしい。
全ては、ある一人の人間の嫉妬から生まれた恐ろしい毒の話。
その毒に翻弄されるネージュはどうなるのか、それはご自分の目で確かめてみてください。



制作サイトに女性向けと明記されている作品ですが、男性の方にもオススメできるゲームだと思います。興味を持ったなら、是非。

拍手[3回]

 
制作:A子
ジャンル:エイプリルフールゲーム
カテゴリー:現代(?)フィクション

―彼氏にフラれたばかりの少女を襲う、悲劇―
 

2012年のエイプリルフールに公開したブラウザゲームを吉里吉里に移植してダウンロード可能にしました。
「エイプリルフールに公開されたゲーム」という事を念頭にプレイして下さい。


(制作サイトより引用)
 

偶然、見つけたフリーゲームなのですが、面白かったのでちょっと紹介。
なんか、最近私、「ヤンデレ」とか「病み」がつくゲームばっかりやっているような…^^;

このゲームはもともとエイプリルフールに公開されていたブラウザゲームで、最近になってから吉里吉里でも遊べるようになったとのこと。
実は、その時のエイプリルフールの時に逃した作品だったので、吉里吉里に移植してくれたのは嬉しいですね…!


ゲーム自体は非常に短く、エンディングもすぐに迎えられるのですが……


ヤンデレって、そっち!?」と盛大にツッコミをいれたかったです、はい。

ヤンデレ男子を攻略する乙女ゲームかと思いきや、まさかの[格闘ゲーム]とは!
さらに、Flashによる演出やゲームバランスもなかなか凝っています。


そしてエンドロールが流れるときに変化する[ゲームのタイトル]に、[タイトル画面]。
最初の画面に戻った時には、思わず笑ってしまいました。な、なるほどー!

エンディングは全部で三種類で、全てのEDを見るとあとがきが見れます。


全部のエンドを見終えた時には、主人公と攻略対象のどちらも可愛く見えてきます。
病んでいるデレ」ならぬ「ヤンキーデレ」もなかなかいいものだな!



サクッと気軽にプレイできるので、興味を持った方は是非。

拍手[0回]


制作:cholian 
ジャンル:現代ヤンデレ高校生ADV

15歳未満の方のプレイ不可、推奨年齢18歳以上


今日から新学期。
長袖のセーターを着るのは好きだけど、学校に行くのは少し苦手。
人としゃべるのはもっと苦手。

それでも、ほんの少し……ほんとに少しだけど、
学校が始まるのが楽しみだったのは……

「おはよう」

彼がいるから、なのかもしれない……


(ふりーむ! の紹介ページより引用)
 

タイトルを見れば一目瞭然なのですが、お察しの通りヤンデレゲームです。

攻略対象の男子三人全員がヤンデレ。皆、それぞれ違った「病み」を持っています。
赤ずきんくんとおおかみちゃん」と同じサイトさんの制作なのですが、ほのぼのしてる前作とは違い、今作はひたすらシリアス展開です。
同じ制作陣で、これだけ違う作風の書き分けができるのはすごいですね。


主人公・弥生は人付き合いの苦手な、いつもうつむいている少女。

最近の乙女ゲーム主人公の典型とも言える、後ろ向き思考で友達がおらず、ぼっち気味な彼女ですが、単に自信が無いのと人と馴れ合うのが苦手なだけという風にも見えます。
大勢の人に注目されたくない、という気持ちは私も心当たりがあるので(笑)、プレイ中は割りと彼女に共感していました。

彼女はいつもタイトルの通りうつむいているからか、一週目のシナリオでは攻略対象の顔が見えず、足元や顔から下のグラフィックしか映りません。

常にうつむき気味の主人公が、相手を靴で判別しているかのように見せるグラフィック演出、攻略対象とのルートに入ると彼らの顔が判明するシステムがまるで弥生が恋愛によって前向きになり、うつむくのを止めた(相手の顔を見るようになった?)心情が表現されているようで面白いと感じました。

ゲーム画面の、ルーズリーフ風なシンプルながらもハイセンスなデザインが素敵。
他にもカットインや、アニメーション効果によるキャラの瞬きなど、演出面にも光るものがあります。


本編をスタートしてもすぐには選択肢が存在せず、初回は簡単に五百蔵・阿近・常和それぞれとのハッピーエンドを迎えます。
三人のエンディングを見た後にもう一度本編を最初から始めると、現れる選択肢によってまた違うシナリオへ進む…という二週目要素が本作にはあります。

そちらのシナリオではいよいよ攻略対象がどのように病んでいくかがじっくり描写されるため、やはり二週目こそがゲームの本番と言えるでしょう。
ほのぼのとした平和な日常から、一気にどん底へ突き落とされる落差が楽しめました。


攻略対象たちは、最初の頃こそ弥生と学生らしく初々しいながらも微笑ましく接しているのですが、後にそれぞれ精神が奇妙な方向へ常軌を逸していく…という描写がなかなかリアルで、相手を精神が病むほどに愛してしまう人間の心情や、きっかけも分かりやすく描かれていたのが良かった。

彼らが皆一様に弥生に執着を見せるのは、やはり彼女の性格が呼び寄せたものなのか…。
[まあ、常和くんは最初から変態で狂気じみているのですが(笑)]


ゲームのエンディングは最初に迎える三つのハッピーエンド以外、ほとんどがバッドエンドです。
正直に言ってしまえば、バッドエンドこそがヤンデレの醍醐味なのでハッピーエンドはむしろ不必要とも感じますが、見る人によってはキツい描写が多いので苦手な人はプレイを避けたほうがいいかもしれません。


攻略対象の中では常和くんが特に好きです。欲を言えば、彼の[変態性]の描写をもっと見たかったな。[弥生の髪を触っている]ときの彼、ホント良い顔だ(笑)

五百蔵くんが彼の凄まじく強い独占欲を発揮するあの展開は読んでてドキドキしました。独占こそ、ヤンデレの華!
阿近くんはあの中でも一番正常な人に見えるのですが、そういう人こそ一度何かに執着すると怖いんだろうな…。彼のシナリオは単純に切なくなりました。


二週目のシナリオで全てのエンディングを見た後に出現する隠しEDは見落としがちですが、ちゃんと最後まで、全て見ることをオススメします。
今までたくさん弥生と彼らが報われない展開ばかりだったので、ED10は救いのように思えました。
どんなに心を病んでしまっていても、彼らの主人公に対する愛情は本物だったのでしょう。


ヤンデレ男子だらけの乙女ゲーム。ヤンデレが好きなら、是非。

 

ふりーむ!のダウンロードページはこちら

拍手[0回]


制作:cholian
ジャンル:童話風ファンタジーミニゲーム


「狼としての威厳がない!!」
「そ、そんなぁっ」
「人間を痛い目に遭わせるのが狼だろう」
「・・はい・・・」
「ほら!行って来い!」
「いいってきまぁすっ!!」
 こうして狼の少女は、一人森に繰り出すのでした・・・・

 有名童話をモチーフとした、男女逆転(?)+狼視点 のキワモノファンタジー乙女ゲーム!


(ふりーむ! の紹介ページより引用)


 これは私の知ってる赤頭巾じゃない!Σ(゚Д゚;)

とても可愛くて癒される(?)乙女向け短編AVGを見つけて、プレイしたらなかなかの良作だったので紹介したいと思います。

登場するメインキャラは主人公の狼・ルポ(ただしかなりの泣き虫&ドジっ娘)と赤ずきんと呼ばれているイケメン(ただし方向オンチ)の二人。
他にも渋くて厳しい親父な族長や、ルポに優しい、いたずら好きな魔女のおばあさんが登場します。

族長になぜか人間に悪さをしてこいと叱咤されたルポは、ちょっとした勘違いのせいで赤ずきんを困らせてやろうとします。
魔女のおばあさんの助けを借りて、おばあさん家にやってくる赤ずきんにいたずらをするため待ち伏せるのがゲームの目的なのですが…

そして、肝心のゲームのイベント。
香水や衣装などをいろいろ組み合わせることでエンディングが大きく分かれ、組み合わせが違うとルポの、ラッキースケベ的サービスカットつきエンドに直行するこのシステム、

大変に苦戦いたしました(笑)


セーブ&ロードをフル活用する総当たり戦でやれば結構楽なのですが、アホなことに一個一個組み合わせようとしたばっかりに、何回もルポちゃんのお着替えエンドを見ることになりました…。
おばあさんの用意したアイテムがなんかどれもコスプレっぽく、ツッコミどころ満載で笑えた。

作品ジャンル:乙女ゲーの割には、話のシチュエーションが結構エロチック(?)なものが多くて、場面暗転してしまう終わり方が「どうなったかは妄想してね☆」っぽい感じなのは気のせいだと思いたいです。


イベントを全て埋めると見れる、思わぬどんでん返しにはニヤリとしてしまいました。

なんて可愛い二人なんだ。お幸せに!

全体的にほのぼのした、可愛らしい雰囲気に包まれたゲームで好感が持てました。
短くサクッと遊べるので、いろんな方にオススメできると思います。 


ふりーむ!の「赤ずきんくんとおおかみちゃん」ダウンロードページはこちら

拍手[0回]

 
制作:COCOON
ジャンル:女性向けノーマル恋愛アドベンチャー


ある所に世界一の魔術師を目指す1人の少女がいました。
少女は崇高な野望を叶える一環として、悪魔を召喚します。
 
けれど世の中はそんなに甘くありません。
苦労して呼び出したにも関わらず少女の要望は全てお断り、
しかも代償として7日後に魂を奪うと宣告されます。
 
少女はとても驚きました。
お金や他の人の魂を差し出して見逃してもらおうと交渉しましたが無理でした。
 
この程度でへこたれる少女ではありません。
魂を奪われないよう悪魔を倒せばいいんだと閃きます。
さらに悪魔の有する強大な魔力も奪ってしまおうと考えました。
―――果たして期限までに悪魔を倒す事が出来るのでしょうか?

(制作サイトより引用)
 
 
やっとフルコンプできたぁーーー! 嬉しい!!
なんでクリアするのにこんなに時間かかったんでしょう(笑)

…まあ、理由はPCの不具合でデータが一部飛んだり、昨年末の課題でプレイ後回しになったからですけどNE 
なんにせよ、クリア出来てよかったー。期待以上の出来で満足してます。

以下、感想などをつらつら書いております。


拍手[8回]

プロフィール

HN:
炎 みやび 
性別:
女性
趣味:
ゲーム、アニメ、読書、料理etc...
自己紹介:
※初めて訪問された方は、「ブログ概要」に目を通して下さると嬉しいです。

気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
あと、一応ネタバレには白文字で配慮しております。
時々、年齢制限があるコンテンツを紹介することもあります。
18歳未満の方(高校生含む)は閲覧にお気をつけください。

ブログ内検索

カウンター

P R

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- マネキネコ(ゲームレビュー) --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]