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マネキネコ(ゲームレビュー)

同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。

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このタイトル画面にも、意味があります……。

制作:小麦畑
ジャンル:ホラー風味探索ADV

一部にショッキングな流血描写・追いかけっこ要素あり


光を受けて、少女は見知らぬ大聖堂で目を覚ました。
彼女を導き、そこから脱出させることができるのか。


(制作サイトより引用)


「ダンス・マカブル」という探索&脱出風アドベンチャーゲームが、とても素晴らしいです。

とても素晴らしい作品、なのですが、全ての人に薦められるゲームか?と言ってしまうと少し首をかしげてしまいます……。それくらい灰汁の強い(と言ってしまうと失礼かもしれませんが)フリーゲームです。

神出鬼没の、この謎の男が物語のカギを握っています。

このゲームにおいての最終目的は、薄暗い大聖堂の中、一人記憶を失くして目覚めた少女・アルエットをプレイヤーが出口まで正しく導き、正しい結末を目指すこと。

右も左も分からない主人公・アルエットには、所謂「体力(HP)」の代わりに「正気度(要はSAN値)」が設定されており、それをゼロにしないように上手く立ち回らなければなりません。
なるべく彼女の正気を保った状態で、出口まで導いていきましょう。

一部攻略に追いかけっこを強いられるシーンもありますが、ゲームの設定画面からほぼ無効化させることも出来るので、追いかけっこが苦手、というプレイヤーでも安心してプレイできます。


ネタバレ含む感想は、続きからどうぞ。(ネタバレ部分を読む場合はグレーの文字を反転させてください)

拍手[1回]


まず、このゲームの世界観はヨーロッパ史において実際に起きた、ある大きな出来事が下敷きとなっています。
(作中の描写から、ペスト〔黒死病〕の大流行ではないかと思われます)

また物語の背景には、キャラクター達のキリスト教に対しての信仰心を大前提にしたところもあるため、キリスト教描写はちょっとな…という方には正直お勧めできません。
ジャンルこそ「ホラー風」と書いてありますが、ホラー描写はそこまで強くないので、ホラー苦手な方も気軽に遊べるかと。

ただし、少々流血とショッキングな表現(疫病描写など)が含まれるので注意。


ゲームのグラフィックがどれも美しく、特にアルエットとラザール、二人の立ち絵がとてもスムーズにぬるぬると動きます…!アルエットかわいいよアルエット

イラストを担当しているのが、「ひぐらし」のコミカライズで有名な鈴羅木かりんさんというのもあって、少年と少女の表情の描き分けが上手で可愛らしい。
あと、ドットキャラの動きの細かさにも感激しました。


エンディング数は、バッドエンドも含めて全部で五つ。
どのエンディングに分岐するかは、アルエットが「あるアイテム(後陣の冠)」を持っていくタイミング、それと彼女が記憶をどれくらい取り戻したか、が条件となっています。

↓ 以下、更にネタバレな感想 ↓



私はED4→ED5→ED3→ED2→ED1の順番に攻略しました。
ゲームのプレイし始めの時は、時たま現れる黒い男が怖くて、必死に避けながら攻略していたのですが…。

物語の本当の意味がようやく分かったとき、「彼」を避け過ぎると、アルエットが真実に辿り着かないということが発覚し、愕然としました。

男にぶつかる→正気度が下がる、そして彼がみに纏っている血まみれの服、という事柄によって我々は医者=悪者という先入観を持ってしまう、と……。

「彼」――医者を、「幻想」に逃げ込んでいるアルエットにとっての「現実」を思い出させてしまう存在だとすれば、彼に話しかける度、正気度が減っていったのも納得です。
プレイヤー側の先入観を上手く逆手に取った、このゲーム構成には脱帽。


それと、ウェディングドレスのエピソードにも…アレには騙された。そして泣いた。
現代人からすれば、白いドレスこそが花嫁衣装なわけで…
アルエットのドレスが、ただの純白の衣という訳ではなく「まだ染めていない白」である、という事実に一層胸を締め付けられます。


疫病に侵され、幻想の中でさまようアルエットが「神(プレイヤー)」の導きにより、死の淵からの復活を果たす――一人の少女にとっての喪失と再生を浮き彫りにしたラストシーンは美しくも、同時にとても切ない。

全体に渡って演出が素晴らしい作品なのですが、特にタイトル画面の演出は一見の価値あり。
真実を知った状態で一周目をクリア、その後タイトル画面に戻ると…。我慢できず、ここで泣いてしまいました

アルエットがいつか神の御許で、ラザールにまた会えることを願って止みません。



久しぶりに心ゆくまで楽しむことができたフリーゲーム。
普通じゃない脱出ゲームを遊びたい、もしくはキリスト教とヨーロッパ史に興味がある、という方は是非ダウンロードしてみてください。
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気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
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