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マネキネコ(ゲームレビュー)

同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。

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制作:水野的四叶草
翻訳者:悲しき魚(日本語ページ)


”私”は第七号車で、一人の少女に出会った。
 終点まで、まだ時間がある。
 暇をつぶすために。
 少女は自分のことを話し出した...


(ふりーむ! の紹介ページより引用しました)

今回紹介するゲームは、元の言語が中国語のソフトから日本語に翻訳されたフリーゲームです。
完成度の高い、素敵な作品でしたのでレビューをしていこうと思います。


本作の大きな特徴としては、サウンドノベル式とコマンド選択式の両方で物語が進行することで、ストーリーを読み進めながら少しずつ手探りで核心に近づいていくようなシステムを取り入れています。

美麗かつ、柔らかな色合いが可愛らしい、グラフィックとゲーム画面のデザインも素敵。


中国語から日本語に翻訳された作品ということで、言葉の使い方に少々違和感を覚える部分があるのは否めないですが、翻訳のレベルはかなり高くて好印象。

文章の運び方はとても自然で、かつ丁寧で細やかな心理描写も上手く、プレイヤーが自然に主人公と同じ視点で作品の世界観に入りこめるのもポイント高し。

あと、後半からクライマックスにかけての、パズルステージの演出もとても良く、作品の雰囲気に合っていました。


ゲーム中には、いくつかのパズルゲーム風のステージが用意されており、コマンド形式で言葉と選択肢を選びながら少女の心を読み解いていくシステムで、とても新鮮で面白いと感じました。

ただ、欲を言うなら、もっとセーブできるファイルの数を増やして欲しかったところ。ステージ終了ごとにセーブできる仕様なのはありがたいのですが、出来ることなら周回プレイしやすいように、章ごとにセーブできたら良かったですねー。


本作は、列車に乗っている少女を取り巻く一連の物語と、第七号車自体の謎に迫っていくシナリオを中心に展開されていきます。
第七号車という不思議な列車内で出会う、一人の少女の過去を主人公の“私”と共に解き明かしていきましょう。

エンディングはバッドとハッピーの二種類。

章を読み進めるごとに、少しずつ明らかになる少女の物悲しい物語。そして、主人公はやがて彼女の過去に隠された一つの真実に辿り着くことになります。

少女も含めた彼らにとってはどうしようもない悲劇ですが、主人公によってもたらされたとある一つの救済措置が、彼らにとっての本当の「救い」になればと願って止みません。

列車についての真実が解き明かされた後の、タイトル画面の演出が物語の物悲しいながらも、どこか優しい終わりの余韻に浸らせてくれます。

[列車内から居なくなった少女と、座席に座っている少年の姿]を見た瞬間、切ない気持ちがこみ上げてきて、目頭がじんわりと熱くなりました。


独特の雰囲気と神秘的なストーリーを持ち味とした、ハイクオリティーなゲームでした。興味を持った方は、是非プレイしてみてください。

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