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マネキネコ(ゲームレビュー)

同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。

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ジャンル:乙女誘拐哀愁ノベル
制作サイト:禁飼育


いつものように学校から家に帰る途中、
いつものように赤信号の前で立ち止まり、
いつものように携帯をいじっていた。

青信号に変わり、渡ろうとしたその時


私は、いなくなっていた

(制作サイトより引用)


禁飼育さんのゲームと言えば、やっぱりおじさんですよね。
サイトによると、禁飼育作品を初めてプレイする人はこのゲームから始めるのがおすすめだそうです。
私も、サイトの勧めに従ってこの作品からプレイしました。
このゲーム、なんと誘拐犯のセリフはフルボイスで収録されています。渋い声です。


主人公の「私」が帰宅途中に突然、一人の男に誘拐されるところから物語が始まります。
誘拐犯(中年男)×人質女子高生の乙女ゲームってほぼ無いんじゃないですかね…。字面から既に漂う、イケナイ犯罪臭(笑)

主人公は学校でいじめを受けている、ちょっと後ろ向き思考な女子高生。かなり考えが達観しています。
そんな彼女が、逃走中の強盗犯に人質として誘拐されながらも冷静かつ、ちょっと抜けてる思考を繰り広げているのが面白い。
自分を攫った誘拐犯と、緊迫感がありつつもゆるゆるした会話ができるのもある意味スゴいな。


誘拐犯も彼女を攫って冷酷に振舞いつつも、なんだかんだで詰めが甘かったり、主人公の世話を焼いたりと憎めない人物になっています。
しかし、バッドエンドでの彼が取った行動には、単純に恐怖を感じました…。こういう、人間の二面性の描写って下手なホラーよりずっと怖い。

禁飼育作品に通ずるものと言えば、人間の負の面を抉り出すような、生々しい心理と人間描写でしょう。
「私」が学校で受けているいじめの内容が非常にリアルで、見る人によっては心にズッシリときます。そこがある意味作品の魅力かもしれませんが。

だからこそ終盤の[誘拐犯と離れ離れになった後の]、「私」が取ったある行動には心がスッとしました。
誘拐犯との非日常を経験した後の、彼女の前向きさには救われる思いがします。[もっとも、誘拐犯はその後も逃亡中で、彼と再会できるかは分からず、ラストは先行き不透明なままではあるのですが…]

駆け足ぎみのシナリオとラストでしたが、こういったタイプの乙女ゲームはなかなか無いので、新鮮な気持ちでプレイできて楽しめました。


グラフィックは、色使いとグラデーションが上手で素敵です。頭身の高い絵とデフォルメ絵との描き分けが上手い。
サイトのキャラ紹介で「ふっくらむちむち」「ぽっちゃり体型」と紹介されている主人公の胸からプレイ中、目が離せなくて困る(笑)

ギャグシーンのデフォルメ絵も可愛い。特に「私」が誘拐犯からドリンクを飲ませてもらうスチルが気に入ってます。
テーマソングの「青空の記憶」も良い曲ですね。爽やかな曲と歌詞で素敵。


「この世で~」の二人の物語は、禁飼育さんのシェアゲーム(ほとんど18禁作品です)の中でいろんな設定で描かれているので違いを比べつつ、プレイするのも一興かと。
「禁飼育」作品に触れたい方、おじさん好きの方はプレイしてみてください。

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