マネキネコ(ゲームレビュー)
同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
制作:TetraScope
ジャンル:乙女向け恋愛アドベンチャーゲーム
※フリー版:R15 シェア版:R18
桜哉は大切な家族で、桜哉は桜哉で、桜哉は――?
西暦2XXX年。
生活の機械化が進み、人間とロボットが日常で当たり前のように共存するようになった頃の日本。
今は亡き父の研究のもとに生み出された桜哉(さくや)は、自我と感情を持つ限りなく人間に近いアンドロイドだった。
10年以上共に生活をし、桜哉との間に"家族"以外の関係性を疑うことなど無かったある日。
久しぶりに再会をした幼馴染みの上村榛から、桜哉についての取引きを持ちかけられる。
その日から少しずつ、桜哉との関係に変化が現れ始めて――。
人間とロボット。
それぞれの感情と記憶が交差する、ショートラブロマンス。
(制作サイトより引用)
『私のリアルは充実しすぎている』をプレイしてから、TetraScopeさんの作品に俄然興味が沸いてきた私は、そこでふと「そうだ、『わたじゅう』をプレイし終えたからには、各所で話題になっている『桜哉』をやらねばなるまい……!」と思い立ち、早速今日体験版をプレイしてみました。
う~ん、やはりこちらの期待を裏切らない仕上がりの作品のようで、今から完成版の購入にワクワクが止まりません。
グラフィックも音楽も、みんな素晴らしい!
この『桜哉』という作品には、フリー版とシェア版、二種類の頒布方式があるのですが、無料と有料の間には、エンディングの数が多いか少ないかという大きな違いが。
もちろん、シェア版の方を購入させて頂くことにします。
フリー版との差異には、性描写の有無も含まれますが、乙女ゲームで性描写はちょっと……という方にはフリー版(R15)をオススメします。こちらだけでも、メインルートのシナリオを一通り読むことができますので。
人間とアンドロイドの恋愛という、なかなか重くそして複雑なテーマを扱う本作ですが、体験版をプレイしている間、妙に既視感を覚えると思ったら…そうそう、ジャンルは全く違う作品ですが、『機械の五感』(制作:空月 BL・R18フリー)になんか雰囲気が似ているような…。
変わりばえのない日常、けれどその中に確かに存在する、人間とアンドロイドの奇妙な距離感。
『桜哉』と『機械の五感』、どちらにも共通する部分はそれなのかな、とも思います。
『機械の五感』が好き、という方にも合う作品だと思います。…たぶん。
ここでは、私が割と気に入っている一般向けアドベンチャーゲームについてのみっじかい感想を、いくつかぺぺっと書き散らしたものが置いてあります。
◆かよちゃんは頭が悪い
制作:マテンロウ計画
ジャンル:ハートフル風アドベンチャー
最初にこのゲームを知った時には、なんちゅータイトルや(笑)と思いました、が。
トゥルーエンドを見終わった今、これ以上にピッタリなタイトルは他に無いだろうな~と思いました(作文)。
かよちゃん(ょぅι゛ょ)のお使いを無事成功させよう!というゲーム。
しかし、かよちゃんはタイトルにもあるように頭が悪いので、3つ以上のコマンドを覚えさせることができません。……いやなんでだよ
家から八百屋へ、そして八百屋から家までの道には危険がいっぱい。
かよちゃんに襲い掛かるは横断歩道の信号に野良猫、怪しいロリコンおじさん、はてはお巡りさん(!)までも…
初回は必ずバッドエンドを迎えるようになっています。
バッドエンドを見る度に新しい選択肢が追加されていくシステムなので、周回プレイ必須です。
オチまで見届ければ作中で何度か感じた違和感もちゃんと消化されますし、色々とこちらをおお~っと思わせてくれる所もあるしで、なかなか面白いゲームでした。
内容が内容なだけに、ちょっとダークかつ世知辛いところがありますので、そういうのが苦手な方は注意が必要。
◆ha*co
制作者:nununu様
ジャンル:アドベンチャー
ちーちゃん(ウサギみたい…?)は、一緒に住んでいるふみくんのことが大好き。今日も一人で、ふみくんがお家に帰ってくるまでお留守番。
ちーちゃんを操作して家の中をうろうろして、探索するだけのゲーム。
最初は何ともなかった室内も、あちこち見て回っていると、次第に不気味な変化が……
とりあえず、ちーちゃん可愛すぎです。あと、ゲームオーバーを迎えたときのグラフィックが可愛くて好きです。
最後の、二つに分岐するエンディングについては……いろんな解釈があるだろうな、と思います。
(トゥルーエンド?を見た感想としては、ちーちゃんは既に死んでいる説を推す。
血の滲んだ、あのダンボール箱の中にはちーちゃんの死体が入っていると思われ。
プレイヤーが操作していたのはひょっとしたら、ちーちゃん自身の
幽霊的なものなのかなーとも考えたり。
そうするとふみくんは毎日、箱の中に入ったちーちゃんに話しかけている…?)
不思議な雰囲気で、少し怖めの短編ゲームでした。
◆なぜ二人は愛し合い百合となったか
制作者:みきと様 (作品ダウンロードページ)
ジャンル:RPG
百合ゲーム祭り「Girls Party」参加作品。(一応)百合をテーマにした長編RPGなのですが、ギャグセンスが至る所で光っており、最初から最後まで死ぬほど笑えた作品です。
兄(ボケ)が会社で制作した、開発途中のRPGを弟(ツッコミ)がテストプレイするだけのゲーム。弟のツッコミが終始、的確過ぎて笑えます。
いかにも素人が制作した感満載の、ゲームの出来の酷さもさることながら、開発途中のゲームに会社の人々の思惑が入り交じる事で、更にカオスな事態に。
それに影響されるが如く、テストプレイヤーである弟自身のツッコミが冴えわたる(笑)
しつこいくらいヒロインのお弁当イベントに固執したり、また会社の人によってヒロインの個性をムリヤリ盛られ、それを嘆く兄の姿には死ぬほど笑った。
作中のキャラが百合展開を迎えることになってしまった経緯がとんでもなくアホ過ぎて、思わず唖然としてしまいました。
現実に起きていいんですか、そんなこと!?
なかなか一人に定まらないヒロイン、サブキャラが強いせいで後半、存在自体が空気と化してしまう主人公など、如何にもアリそうだな~というネタが多め。
現実とゲームの世界、その二つがリンクする時、やがて迎える(まさかの)二つのエンディング……。そっかー、百合ってそっちなのかー!
思わぬどんでん返しな仕掛けにびっくり。とても楽しい作品です。オススメ!
◆ときめきグリモワール
制作:ParaSite2D6 RPG館
ジャンル:恋愛SLG
同じく、「Girls Party」参加作品。百合風味・ネタギャルゲー。
恋の妖精・トゥインクルの力を借りて、バレンタインデーまでに意中のあの子との恋を成就させよう☆ ……女子校で、だけど。
妖精トゥインクルの暑苦しい見た目が最高にインパクトでかくて、忘れられそうにないです……。
親友・クリリンEDはある意味トゥルー的な位置付けなので、必ず一番最後に攻略しましょう。物語の背景も判明する、素敵なエンディングですので。
……あとは、個人的には謎の妖精使い・ジョナさんと、トゥインクルに会心の一撃を決められちゃったゴリ沢さんも好きなんですけどね!
あ…あと、20階程行けば、博多くん……うぐぐ…
ゲームの時間が取れないつらい…。
でもイベントステージは、隊のレベル上げがしやすくて良いですよね。レベルが低い短刀と打刀も、序盤のステージだけでもLv30まで上がる!嬉しい!!
は、早く平野くんのレベルを上げたいんじゃー!そんで、前田と平野で、二人揃えて出撃したいのです…。ふぅ。
よーやく我がPCのブラウザが、Googlechromeへデビューを果たしました。
いやぁこれはいいですわ、スカスカとページが入る入る。
今までの遅さはなんだったの、ってくらい。IEちゃんェ…
これでとうらぶもサクサク遊べるように…なったらいいな!
イベントで小判たっくさんもらえたので、春の景趣買えました(*´▽`*)
うちの初期刀・蜂須賀には、桜がよく似合うと思うのです。
うーん、美しい……
でもあれ、今って夏じゃ……? なんで私、春の方買ったんだろ…まぁいいや(笑)
このイベントの為に資源と札を貯めておいたので、今日は無理でも、明日からガンガン遊べる…かも。
小判をたくさんもらえる&博多藤四郎くん(眼鏡ショタ、かわいい。)をゲットできるチャンスとのこと! こ、小判の報酬アップとは…すごい魅かれるものが……。
いや、そろそろうちの本丸の景趣も、
デフォルトのヤツからオシャレなものに変えてみたいのでね…。
春の景趣とか、素敵だと思う。
…地下50階ステージ、というワードを聞いて、スぺランカーと牧場物語の鉱山を思い浮かべた人がどうやら私だけじゃないようで安心した(笑)
牧物の地下層…鉱物発掘…行き倒れ……うっ、トラウマが……
審神者、博多くんと小判の為に、スぺランカーに転職するってよ。

製作:ねじまき亭
ジャンル:女性向け恋愛×脱出ADV
うららかな午後。
うたた寝から目覚めたクレア(名前変更可)は、密室に閉じ込められていた。
傍らには何故か、幼馴染のロバートの姿が‥・。
(制作サイトより引用)
いろいろワケあって、クレアはロバートと疎遠になっています。
ロバートに相談。脱出のヒントを教えてくれる事もあれば、たまに変なことを言ったりも。
久しぶりに脱出ゲームのレビューでもしようかと思います。すごく面白い脱出ゲームがあったので!
主人公の令嬢・クレアが目を覚ますと、なぜか彼女の傍には疎遠になった幼馴染・ロバート(攻略対象)の姿が。
更に、なんと彼らはとある部屋の中に一緒に閉じ込められていました。
突然の出来事に驚くクレア。まあ普通は驚くわな。
嫁入り前の娘がこのまま、若い男性とずっと二人きり、というわけにもいかないクレアは、なんとか自力で鍵の掛かった部屋からの脱出を試みるのですが…。
乙女ゲーム要素と本格的な脱出ゲーム要素が、見事によく合わさっているゲームだと思いました。
あと、二人の顔のアイコンが場面によってテテッと動いたりするのも見てて楽しい。なるほど、こういう演出もアリだな、とニヤリとしてしまいます。
二人が閉じ込められている部屋には数々の謎が隠されており、中にはメモ帳必須のものもあって、なかなか手強い。
ロバートは基本プレイヤーを助けてくれることはありませんが、攻略に詰まった時に「相談する」ことでヒントを教えてくれます。
「全然分からん!!」っていう時には、ガンガン質問攻めにしていけばそのものズバリな回答をくれます。
いくつか本気で分かんないのがあって、その度に相談しまくってロバートを困らせてました。ごめんよロバート…。
脱出ゲームを遊ぶのもすごく久しぶりなもんで、大分、勘と謎解きスキルが鈍っておりました。
なんとか、自力でクリアすることができましたが苦労しました…。
特に、ピアノのところ……。
脱出ゲーム要素以外にも、乙女ゲームの要素も満載。
ただ単純に謎を解くだけではなく、いろんな場所をクリックしたり、特定の条件を満たすことで様々なエンディングに分岐します。
また、エンディングの分岐は基本、ロバートに「頼る」か「頼らない」かどうかで決まります。
良いエンディングが見たいのなら、なるべくロバートに頼らず、自力で謎を解くことが条件になります。
いろんな所をクリックしていくと、クレアがなぜ幼馴染と距離をとってしまったのか、ロバートが胸の内に秘めた想いなどが少しずつ見えてきます。
このへんの、クレアとロバートとの間で起きた、気持ちのすれ違いについてのエピソードも実は、後々の脱出の攻略にも関わってくるので見落とさないようにしましょう。
読めば「全くお前らはもー、じれったいなぁ!」と思うこと間違いなしです(笑)
そう思う分、ハッピーエンドに辿り着いた時の嬉しさもひとしお。 お前ら末永く結婚しろ!
脱出も乙女ゲームも両方一緒に楽しめる、一粒で二度美味しい作品でした。
良作です。オススメ!
ハースニールさんの、例の新作ゲームもう発売されてたんか!
思いっ切り話題に乗り遅れまくってるけど、「オタサーの姫に~」めっちゃ面白そうじゃないですか…!
タイトルからして、既に素晴らしいし。
公式サイトのキャラ紹介ページにいろんな仕掛けがあるのですが、エロゲ―とは思えないくらいホラーしてます。怖い。
ヒロインの美憂(姫)を含む、オタサーの彼らが一緒に写っているプリクラ風イラストも…
……アレってもしかして、あのプリクラのパロディですか?
個人的には、二週目プレイから追加されるという、「裏アカ流出システム」というのがすごく気になります。
つまり、ただでさえ裏表が激しそうなミユミユの、更に真っ黒い本心をたくさん覗けるんですね。
公式サイトにあるサンプルの時点で彼女、
「違法ダウンロードって酷いと思う…悲しい(´・ω・`)」とのたまいながら、ツイッターでは、
●インクラフトを正規料金で買っている人たちの事を「情弱すぎwww」「違法DLは無料だし」と嘲っているわけですよ。
どの口でそれを言う。
オタサーの姫(クズ)がヒロインというシナリオ重視のゲーム、ちょっと怖いけど、すごくやってみたい…!
2000円という良心価格だし、買ってみようかな? 体験版は無いっぽいし。
……もちろん、ミユミユみたいに違法ダウンロードなんてしませんよ? 当たり前だけど。
主に、大量にある(分厚めの)漫画が原因で、置く場所が無くなってきました……うわぁ。
四次元収納スペースが本格的に欲しい。
古い本は売るべきなんだろうけど、売りたくない本の方が多いっていう……
現在所持している中村明日美子作品は絶対手放したくないしな!
近くの書店に売ってないジャンルの漫画だから、わざわざ遠出して、アニメイトまで買いにいったのに。
馴染みの美容師さんに「『ウツボラ』がすごい面白い」と勧められ、読んでから中村先生のファンになりました。しかし、近所には売っておらず!
「ウツボラ」がアニメイト店頭に置いてあるのを見つけた時には、飛び上がる程嬉しかったなぁ。
レジに持って行った時、担当のお兄さんが「中村先生ですか?僕、男だけど好きなんですよー」ってニコニコ言ってくれたのは良い思い出。
かつてこんなにも頭を使いながら読んだ漫画があっただろうか、っていう程、難解なストーリーなんですよ「ウツボラ」は。
いや、ストーリー自体は結構単純ですね。一人の作家と、同じ顔を持つ女が二人いる、と考えればそれ程むつかしくありません。
悩むのは、それに至るまでの道筋というか。
一度「どういうことだったんだ……」と思ってから、自分なりにあれこれ考察しながら、もう一度最初から読み直すのも一つの楽しみ方かと。
「ウツボラ」は自分のお気に入り漫画ランキングの上位に食い込んでます。
「幻覚ピカソ」も手放したくない!時々無性に読み返したくなるから…!
ジャンプSQ.掲載時からリアルタイムで追っかけて読んでたから、コミックスで最終回見たときの感動もひとしお。
「幻覚ピカソ」最終巻は、最後まで読み終えてから、表紙のカバーを外すまでがセット!
心憎い演出(?)なんだけど、すごく好きなんですこういうの。
うわー、懐かしいー!!
禁飼育作品に初めて出会った年に、2番目にプレイしたフリーゲームです。
プレイした当時、いい年こいてツンデレなおっさん魔王とアホの子かぼの、二人の夫婦っぷりに悶えていた記憶が…
途中の展開がめっちゃ重くて、正直、プレイしなきゃ良かったかなぁとやりながら何度も思いましたが、60L編とおまけシナリオの全て読み終えた今、やっぱりやって良かったと思う作品です。
タイトル画面で、かぼの胸元に魔王がくれたネックレスがあるのを見るだけでもう、今でも胸にグッと来るものが…。
物語終盤はとにかく、涙なしには読めない展開です。
万人にお勧めはできない作品なのですが、それでもいろんな方――特に大人の方にプレイしてほしいノベルゲームだと思います。

制作:COCOON
ジャンル:適当な後輩×真面目な先輩の女性向けADV
仕事が出来ない後輩の指導に頭を悩ませつつ、日々真面目に働く先輩!
でもとある秘密を後輩に知られてしまった先輩!
後輩からゲームを持ちかけられて強制的に挑む事になった先輩!
がんばる後輩! どうなる先輩!
(制作サイトより引用)
わーい! COCOONさんの新作ゲームだぁ!
夜中に早速、楽しくプレイさせて頂きました!
死神の主人公・蕾衣(ライ)はできの悪い後輩・灯文(ヒフミ)にいつも振り回されている真面目な女性。
そんな彼女、食えない後輩である彼に、ある恥ずかしい「秘密」を握られてしまいます。
「その秘密を誰にも言わない」という条件と引き換えに、蕾衣は後輩にゲームを挑まれ、成り行きで彼と勝負することに…。
プレイヤーは主人公として、後輩・灯文とカードゲーム勝負をします。
ゲームの勝敗によって、ストーリーのエンディングが分岐します。
天使・人間・死神の三種類のカードを出し、ジャンケンと同じように、組み合わせによって勝ち、負け、あいこの判定をされ、手持ちのポイントが増減します。
ゲームバランスが良く、ルールも直感的に分かりやすいので、ゲーム初心者にも勧められると思います。
後輩がゲーム中、ずっと先輩への愛を迸らせていて笑える。
彼がどんなに分かりやすい程の好意を示していようと、真面目過ぎる性格故にか、それに全然気付かない蕾衣の、どこかズレてる受け答えがなんとも…(笑)
今作も、ツッコミ処が満載のチートアイテムが登場します。
が、お馴染みの眼鏡モードは有りませんのであしからず。
(後輩が眼鏡男子なので)
分かりやすいゲームシステムで、楽しく遊べる乙女ゲームでした。
眼鏡のイケメンキャラがお好きな方も、そうでない方も、是非プレイしてみてください。
プロフィール
気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
あと、一応ネタバレには白文字で配慮しております。
時々、年齢制限があるコンテンツを紹介することもあります。
18歳未満の方(高校生含む)は閲覧にお気をつけください。