マネキネコ(ゲームレビュー)
同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。
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三浦しをんの「三四郎はそれから門を出た」(ポプラ文庫)を読みました。
直木賞受賞作家である彼女の書く、ブックガイドという紹介文にとても惹かれ、迷わず購入。
読み終えた感じとしては、作者がとても思い入れのある作品に対しての短めの書評と、本以外のテーマに基づくカルチャーエッセイの詰め合わせ、みたいな雰囲気。
書評以外のエッセイもとても面白く、読んでいてついつい、フフッと笑いを漏らしてしまう…そんな感じの笑いと脱力感が溢れる一冊でした。
全体的にとても読みやすい文章で書かれているので、肩の力を抜いて、気楽に楽しめます。
続きは、右下の「つづきはこちら」からどうぞ。
以前、私は三浦しをんのエッセイ「人生激場」を読んだことがあるのですが、そちらも電車の中で読むにはかなり危険な爆笑エッセイで、そこから彼女の作品に興味を持ち始め、短編集「きみはポラリス」から読み始めたクチです。
(「きみはポラリス」もすごく素敵な恋愛小説です。お勧め)
どうやらかなりの活字中毒者である、三浦しをんという作家はどういう本を読んでいるのだろうと純粋に気になり、購入に至りました。
本書を読み終えた感想として、最初に思ったのは「この人は、一体今までどれくらいの数の本を読んできたんだろう」ということ。
この作者の、読書の幅の広いこと!
本書に収録されている、鋭い観点から書いた分かりやすい書評を読むだけでも、彼女の壮絶な読書歴を窺い知ることができます。
寺山修司の著作と、乙一が書いた絵本に早速興味が湧きました。
「人生激場」の方でも、三浦さんは山田風太郎のことについて書いていましたが、そちらも気になります。
作者の山田風太郎愛を感じますね…!
カルチャーエッセイの方では、思わぬところに出現した、「『ピンポン』のスマイル」という言葉に興奮し、その後に続く文章を読んで腹を抱えて笑ってしまった。
あとは、ピッピのクッキーの話が一番好きです。
コカ・コーラのような匂いがするクッキー生地とは一体(笑)
柴田よしきの「シーセッド・ヒーセッド」の書評で少しだけ、作品に登場する美形ヤクザ・山内練の過去を描く、「聖なる黒夜」という作品について触れているのですが、「三四郎は~」を読む前にもう既に私は、その作品を購入していたという……(なんだそれ)。
実は、「聖なる黒夜」の解説が三浦しをんである事につられ、文庫を買ったもんで…(笑)
「聖なる~」の方は、現在進行形で読破中です。早速、山内練というキャラの魅力に惹きこまれています…!
本編で描かれる男同士のラブシーンが思ったよりも生々しくて驚きましたが、それ以上に山内練の身に一体何が降りかかったのだろうと気になって、ついついページを捲るのを止められなくなってしまいます。
書評によれば、「シーセッド・ヒーセッド」にも彼が出てくるようなので、そちらもチェックしたいですね。
数々の名作を生み出してきた作家の、頭の中を覗き見ることができる一冊でした。
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炎 みやび
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女性
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ゲーム、アニメ、読書、料理etc...
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気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
あと、一応ネタバレには白文字で配慮しております。
時々、年齢制限があるコンテンツを紹介することもあります。
18歳未満の方(高校生含む)は閲覧にお気をつけください。
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