マネキネコ(ゲームレビュー)
同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。
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制作:Mr,Escapism
ジャンル:おともだちと戯れるADV
森に囲まれた村で暮らす少女は、母親の言いつけを破り今日も森へ遊びに出かける。
「ねぇ、今日はなにして遊ぶ?」
(制作サイトより引用)
「かぼちゃと魔女の森」など、ストーリー性に富んだゲームでお馴染みのサイト、Mr,Escapismさんによる短編ADV。
短めの作品ながらいろいろと、言葉に出来ない面白さがギュッと詰まった作品なので、軽く紹介しようと思います。
幼い少女・イシュアには、ママに内緒の秘密が一つありました。
それは森で出来た、彼女の「おともだち」のこと。
耳としっぽの生えた、言葉の話せない「おともだち」とイシュアは、毎日森で一緒に遊ぶのですが…。
愛らしい幼女とケモ耳青年という、かなり体格差のある組み合わせに萌えられるゲーム。
その「おともだち」は、ある理由から人間の言葉が話せないので、耳の動きだけで彼女と意思の疎通をします。
イシュアからプレゼントを貰う度に、耳をピコピコ動かして喜ぶ彼の様子に、見ていてとてもきゅんとしました。
イシュアが「おともだち」の元へ持っていくアイテムの組み合わせにより、エンディングが5つに分岐します。
アイテムの法則性に、最初は悩むかもしれませんが、「EXTRA」にヒントコーナーもあるのでどんどん活用していきましょう。
序盤の微笑ましい二人のやり取りにほっこりした分、後で襲いかかってくる厳しい現実に打ちのめされそうに…。
……まぁ、いずれはそうなるわなーと思ってしまうEDばかりです。現実は非情である。
悲しいけれど実は一番平和かもしれない[Good-bye]、その後のイシュアのことを思うとやるせなくなる[I'm hungry]、とある悲劇が招いた、恐ろしい真実が明るみに出る[Thank you for playing]など辛い結末続きですが、ちゃんとハッピーなエンディングは用意されているのでご安心を。
[イシュアが母親と血が繋がっていない]ことは[ED2]を見れば明らかにされますが、それ以外のことはあえて伏せられたままです。
人間と獣、二つの種の共存を実現するのは難しいでしょうが、トゥルーエンドを見る限り、彼ら二人の友情が続けば、少しは希望があるような気がします。
少し毒のある、短いながらも、濃密なシナリオを味わえるアドベンチャーゲームでした。
興味を持ったなら、是非プレイしてみてください。
プロフィール
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